この記事では、野球の「永久欠番」と「準永久欠番」の違いを分かりやすく説明していきます。
野球の「永久欠番」とは?
「いつまでも限りなく続く」といった意味を持つ「永久」がつく「永久欠番」。
このことからもわかるように、野球における「永久欠番」とは、そのチームで多大な功績を挙げた選手に対し栄誉を称えるため、その選手の背番号を今後、誰も使用しないということになります。
「永久欠番」の場合、そのチームでほかの選手が使用することはできませんが、「永久欠番」を有する選手が再度、同じチームでコーチや監督などを務める場合は、再度、「永久欠番」を使用することができます。
野球界での「永久欠番」の歴史は古く1939年メジャーリーグのルー・ゲーリック選手の性番号4が「永久欠番」になったことが始まりです。
日本でも各球団に「永久欠番」があり、巨人なら、王貞治の1、長嶋茂雄の3が有名です。
そのほか、阪神の吉田義男の23、広島の衣笠祥雄の3や山本浩二の8。
楽天では、ファンのために10が楽天ファンの「永久欠番」となっています。
野球の「準永久欠番」とは?
野球の「準永久欠番」は、「いつまでも限りなく続く」といった意味を持つ「永久」に「そなえる」といった意味の「準」が付いたものとなります。
このことから野球の「準永久欠番」には、前任の選手の功績を称え、その背番号にふさわしい選手が現れるまで、その背番号は置いておくといったものとなります。
そのため、「準永久欠番」に憧れる高校生も少なくありません。
「準永久欠番」に憧れ、チームへの入団自体を希望する選手もいるほどです。
各球団における「準永久欠番」には、巨人の松井秀喜の55。
阪神の掛布雅之の31などがあります。
野球の「永久欠番」と「準永久欠番」の違い
野球の「永久欠番」と「準永久欠番」の違いは簡単です。
野球の「永久欠番」と「準永久欠番」は、同じ選手に対し功績を称えるものといった共通点はありますが、その期間が異なるものとなります。
「永久欠番」の場合は、永久にその選手しか同じチームで背番号を背負うことはできません。
その一方、「準永久欠番」の場合は、前任の選手の功績に伴った選手が現れた場合のみ、その背番号を引き継ぐことができるものとなります。
そのため、「準永久欠番」の期間はまちまちで、チームによって、いつ、「準永久欠番」が次の世代に引き継がれるかはわかりません。
「この選手になら」と判断された場合のみ、「準永久欠番」が受け継がれることとなります。
まとめ
一般的には、野球の場合、「永久欠番」の方が有名ですが、実は、「永久欠番」に準ずる「準永久欠番」というものがあり、その2つには以上のような違いがあります。
各チーム、「永久欠番」も「準永久欠番」もある場合もあり、実際に調べてみると、意外な人の背番号が「準永久欠番」に指定されているといったことも知ることができます。