この記事では、「名言」と「迷言」の違いを分かりやすく説明していきます。
「名言」とは?
「名言」は(めいげん)と読みます。
ここで使われている感じの「名」には「優れている」との意味があります。
つまり「名言」は優れている言葉を表しています。
もう少し詳しく言えば、物事の本質や核心にせまる心に響く言葉が「名言」と言われているものです。
スポーツ選手や有名人の名言から世界の偉人たちの名言と、この世の中には人生の指標になるような名言がたくさん存在しています。
各々の人生経験から発せられた名言を知ることは、自らの視野を広げることになります。
できるだけ多くの名言に触れて、人生を豊かなものにしましょう。
「名言」と同じような意味を持つ言葉には「格言」「金言」「名句」「寸言」などがあります。
「名言」の使い方
「名言」は「名言を吐く」のように「吐く」という動詞と共に使われることがあります。
しかし一般的には「名言を言う」「名言を残す」と表現します。
そしてもう少しくだけたニュアンスでの会話なら「名言」ではなく「心に残る言葉」「良い言葉」「ありがたい言葉」を使うこともあります。
「迷言」とは?
「迷言」は(めいげん)と読みます。
実はこの言葉は同じ読み方の「名言」をもじった言葉です。
迷う、困る、明らかではないという意味を持つ「迷」という漢字が使用されていることからも理解できるように、「迷言」の持つ意味は「よくわからない、人を惑わせたり困らせたりする言葉」になります。
「名言」とはあまりにも違い、思わず吹き出して笑ってしまうような「迷言」は、ジョークのネタとして取り上げられることがよくあります。
「迷言」の使い方
「迷言」は、「名言」と同じように「迷言を吐く」「迷言を言う」「迷言を残す」と表現できます。
また「不思議な言葉」「おかしな言葉」「不可解な言葉」 と言い換えることもできます。
「名言」と「迷言」の違い
「名言」と「迷言」はどちらも(めいげん)と読みますが、持つ意味は全く違います。
耳で(めいげん)と聞いた場合には、「名言」と「迷言」のどちらを意味しているか判断するのが難しいこともあります。
例えばAが「名言」を述べたつもりでいても、Bがその内容に同意できない、反対の意見を持っているとなれば、BはAの発言を他の人に「Aの迷言」と言うこともあります。
いずれにせよ、「名言」は心に響いて残る言葉ですが、「迷言」にはそのような効果はほとんどありません。
「名言」の例文
・『世界の偉人たちの名言から、多くのことを学べるでしょう』
・『あなたの心に残る名言をひとつ述べてください。』
・『この名言についてどう思いますか』
・『これが今年の名言ベスト10です』
「迷言」の例文
・『彼の迷言には笑わされるよ』
・『これは迷言として後世に伝わるかもしれない』
・『迷言ベスト10を集めてみました』
・『それはもう迷言としか言えないよ』
まとめ
「名言」と「迷言」は同じ読み方ですが、その意味は全く違います。
「名言」は心に刻み、「迷言」は笑い飛ばすのがベストな選択です。