この記事では、「誹謗中傷」と「批判」の違いを分かりやすく説明していきます。
「誹謗中傷」とは?
「誹謗中傷」の「誹謗」とは人の悪口を言うことで、「中傷」とはある人やお店など、根拠のない勝手な内容を言って信用やイメージを落とすようなことを言います。
つまり「誹謗中傷」とは悪口を言って、人や物事、お店、会社などを攻撃することです。
「誹謗中傷」の結果、通常通りの生活、業務を行うことができなくなったり、心身の不調を引き起こしたりすることもあります。
「誹謗中傷」は名誉毀損に当たる可能性のある悪質な行為なのです。
「君のやっていることは誹謗中傷にほかならない」「あの男は、ネットで誹謗中傷を繰り返しているが、うちの店に何の恨みがあるのだ」などと、使います。
「批判」とは?
「批判」とは、物事に対して、これは良い、悪いといった評価や判定をすることです。
また誤りを指摘し、あげつらうといったことも言います。
行き過ぎた「批判」はいじめ、パワハラにも繋がる可能性がありますが、基本的に「批判」とは事実に対しての意見を述べるといった行為ですので、決して禁止されていることではありません。
とはいえ何事にも「批判的」という人は、話し合いがスムーズにいかない為疎まれる傾向があります。
仕事の絡まないプライベートな人間関係において「批判」ばかりするのはあまり良いこととは言えないでしょう。
「彼は僕に批判的だから、あまり一緒にいたくない」「批判を受けて、改善した」「冷たい対応だと、批判する」などと、使います。
「誹謗中傷」と「批判」の違い!
「誹謗中傷」と「批判」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉はどちらも、受ける側からすれば嫌なことという共通点はあります。
ですが意味合いはまったく違いますので混同しないようにしてください。
「誹謗中傷」とは悪く言って貶めることを言います。
つまり嘘、噂など悪いことを好き勝手に言い、信用、イメージなどを下げるような悪質な行為のことです。
「誹謗中傷は名誉毀損に当たる可能性もある」と覚えておきましょう。
一方の「批判」は評価、判定、もしくは誤り、良くない点を指摘しあげつらうことです。
過度の「批判」は良いこととは言えない場合もありますが、基本的には「事実に対して」するものですから、嘘や噂ではないのです。
「誹謗中傷は根拠がないことを言う悪質な行為」「批判は根拠に基づきあげつらう」といったことが違いとなります。
しかし本当のことだから何を言ってもいいというわけではありません。
過度の「批判」は悲劇を生むこともあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「誹謗中傷」と「批判」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
言葉は時として人を傷つける武器となります。
「誹謗中傷」はあってはならない行為と覚えておいてください。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して、使い分けるようにしましょう。