この記事では、「緘黙」と「寡黙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「緘黙」とは?
「緘黙」とは「かんもく」と読みます。
「緘黙」は口を閉じてものを言わないことで、だんまりのことでもあります。
「緘黙症」という言葉がありますが、これは失語症でもなく、声を出す、話をするという機能に障害もない状態なのに、しゃべらない状態を言います。
精神的なことが関係してこのような症状が出ることもあります。
「周りからいくら質問されようと、彼は緘黙したままだった」「彼女は小学生の頃から緘黙症で、学校で友達と話すことはなかった」などと使います。
「寡黙」とは?
「寡黙」とは、口数が少ないこと、という意味になります。
日頃から物静かである、人から聞かれるまで自分からは話さないといった人は「寡黙な人」と言い表すことができるでしょう。
「寡黙な男で、酒を飲んでもあのままだ」「彼女は寡黙だが、歌うことは大好きなようで一人カラオケが趣味だ」などと、使います。
「緘黙」と「寡黙」の違い!
「緘黙」と「寡黙」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は意味がまったく違いますので、混同しないように気をつけてください。
「緘黙」とは口を閉じてものを言わないこと、という意味になります。
「だんまり」という言葉と同義として使うこともできます。
ですが「緘黙症」といった意味で使う場合もありますので注意が必要です。
「緘黙症」とは失語症ではない、声を出す機能、話すこともできる人が、しゃべらない、しゃべることができなくなる状態です。
例えば、家族とはしゃべることができるのに、学校に行くとしゃべらなくなるといった状態などは「場面緘黙」と言います。
一方の「寡黙」とは口数が少ないこと、またそのような様子を言います。
「寡黙」な人の場合、自分から積極的には話しませんが、聞かれれば答えるといった状態です。
簡単にまとめますと「緘黙は口を閉じてものを言わない、だんまり」「寡黙は口数が少ない」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「緘黙」と「寡黙」二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使うようにしましょう。