「真意をはかる」
「真意をはかる」は「しんいをはかる」と読み、「はかる」を漢字で書くと「真意を測る」になります。
「はかる」と読む漢字は「測る」の他にも「図る」や「計る」、「量る」、「謀る」などがあり間違いやすいことが知られていますので、注意が必要です。
「真意をはかる」の意味
「真意をはかる」は「本当の意図を推し量る」、「真実の意味を推測する」といった意味を持つ言葉で、この「真意」には、「本当の意図」や「真実の意味」といった意味があります。
「はかる」はこの言葉では「測る」の漢字が使われますが、「測る」には、「相手の考えや気持ちなどを、状況から想像したり想定する」という意味があり、「推し量る」とも言い換えられます。
「真意をはかる」の言葉の使い方
表面上は分からない相手の気持ちや考えを読み取ろうとしたり、文章に書かれている内容の本当の意図を推し量ろうとする時に使われる言葉です。
「真意をはかりかねる」という表現もよく目にしますが、これは、相手の真意を読み取れない、相手が本当は何を考えているのか分からない、文章の意図が分からない、ということを表現する時に使われます。
「真意をはかる」を使った例文・短文(解釈)
「真意をはかる」の意味と使い方を解説してきましたので、ここではこの言葉を使った例文をご紹介していきましょう。
「真意をはかる」の例文1
「彼は感情が全く表に出ないので、真意をはかりづらくて困ります」
いつも笑顔で人当たりの良い人でも、心の中では何を考えているのか分からない人というのはどこにでもいるものです。
感情がすぐに顔に出る人や、気分にむらのある人には困らされることがありますが、気持ちが分かりやすいという安心感はあります。
常に人当たりがいい相手だと、こちらはあまり気を使わなくなってしまいますが、心の中では泣いたり怒ったりしていることもあるのでしょう。
「真意をはかる」の例文2
「飲み仲間が私の誕生日に高価な時計を買ってくれると言ってくれましたが、真意をはかりかねたので遠回しにお断りしました」
タダだからとか、お得だからといって、軽はずみに飛びつくと、後から不本意な状況になってしまったり、困った事態になってしまうこともあるので注意しないといけません。
しかし、勘繰り過ぎもまた問題で、純粋な気持ちを踏みにじってしまったり、本当にお得なのにそれを疑って損をしてしまうこともあるので、その判断というのは本当に難しいものです。
儲け話に乗って騙されてしまうようなケースがニュースで取り上げられることも多い昨今ですが、それだけ、人の真意を読むのは難しいということなのでしょう。
「真意をはかる」の例文3
「彼女はいつも他人の真意をはかって行動してくれるので、彼女と一緒にいて嫌な気分になったことがありません」
他人の事を気遣うことができる思いやりのある人というのは、いつでも相手の本当の気持ちを察することができる人なのでしょう。
そういったことが出来るのは、観察力が優れていたり、勘が鋭いなどの理由もありますが、他人に関心があるということが一番大きな要因なのではないでしょうか。
自分のことばかりではなく、他人のことにも考えが及ぶように心がけることは大切なことなのです。
「真意をはかる」の例文4
「相手の真意をはかる力を養わないと、この世界では成功できないでしょう」
ビジネスの世界でも、人の真意を読み取らなくてはいけない場面というのは沢山あるものです。
駆け引きが付きものの世界では、真意を推し量る力というのは、大きな武器になり、それによって成功を手にする人も少なくないのです。
色々なことを経験していくうちに自然に身に付く人もいますが、努力しないと身に付かない人もいるようです。