「お人好し」
お人好しというのはおとなしくて善良なこと、あるいはおとなしくて善良な人やすぐに騙される人を指しています。
一般的にはすぐに騙される人という意味合いが強く、ネガティブなニュアンスで使われることが多いです。
「お人好し」の意味
お人好しの人は、誰に対しても優しくしてしまって最終的に自分が損をしたり、他の人を疑わず騙されてしまったり、という傾向があります。
性格のために人に利用されてしまうことなどもあるでしょう。
人を疑わないということが非常に大切なことなのですが、自分が損をしてしまってはもったいないですよね。
「お人好し」の言葉の使い方
お人好しという言葉は、騙されやすい人に対して批判的に使うこともありますし、注意喚起を促すときに使われることもあります。
例えば、「君は本当にお人好しだから気をつけなければいけない」などといった言い回しがあるのです。
「お人好し」を使った例文・短文(解釈)
それならば、お人好しという言葉を使った文章にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここではお人好しという言葉を利用した例文をいくつか紹介します。
「お人好し」の例文1
「うちの娘は本当にお人好しで友達に騙されてばっかりいるみたい。 本当に成長してほしいわ」
人を疑うことを知らないというのはとても良いことではありますが、その一方で周りから利用されていては意味がありません。
もしも親として自分の娘が友達から利用されてばかりいる、騙されてばかりいる、となれば、気が気では無いですよね。
本人もそれに気付かなければいけません。
何事も良い方向に捉えることが大切ですが、利用されないように、騙されないように自分を守ることも大切です。
「お人好し」の例文2
「夜中に彼氏から呼び出されてのこのこ会いに行ったの?お人好しだね」
自分に依存している彼氏から真夜中に呼び出された時、どうするでしょうか。
仕事などで忙しいという人であれば、そもそも夜中に外出するなんてありえないと思うかもしれません。
それは恋人であったとしても同じです。
また、恋人だからといってパートナーの睡眠時間を削って良いわけでは無いのです。
しかし、彼氏にあいたくてあいたくて夜中に呼び出されたときに会いに行ってしまったら、それはお人好しと呼ばれても仕方がないかもしれません。
「お人好し」の例文3
「うちの母親はお人好しで、周りから頼み事をされると絶対に断れないんだよ。 最終的にいつも自分が困るんだからたまには断ったらいいのに」
子供のみならず、親の中にもどうしても周りから頼み事をされると絶対に嫌だと言えない人もいるかもしれませんね。
何かお願い事をされた時、内容によっては断るということも大切です。
確かに頼られているときには出来る限りその人を助けてあげたいものですが、だからといって全て背負いこんでしまったらそもそも自分が困るかもしれません。
頼まれたことを実行できなくなってしまっても困りますし、人から頼まれたことを実行するために自分や自分の家族に影響があっても良くありません。
必要に応じて「できない」という事は大切なのです。
「お人好し」の例文4
「あの人は本当にお人好しなのに、自分では全然気づいてないんだよ。 そこがまた面倒なんだよね」
自分は人に対して嫌だと言えない、断れない、どうしても人を疑い得ない、最終的に損をしてしまう、などということに気づいていれば良いのですが、そのようなことに気づかずに自分はお人好しではないと思っている人ほど、厄介になってしまう可能性があります。
何の人に騙されてもそのことがわからず、周りから説得されても冷静に認識できない場合、お人好しを脱出する事はできないかもしれません。
自分のことを冷静に見返してみましょう。