この記事では、「静める」と「鎮める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「静める」とは?
「静める」とは、物音や声を小さくすること、静かにすることです。
また、勢いをそぐことも意味します。
「静」という漢字には、じっとして動かない、ひっそりとした、音がしないという意味があります。
「静寂」「閑静」という言葉がありますが、これらは声や音が聞こえず、ひっそりしていることを意味しています。
このことからも「静める」は、主に音に関して使われる言葉ということがわかります。
「鎮める」とは?
「鎮める」にはいくつかの意味があるのですが、主に4つの意味で使われています。
1つめは、勢いをそぐことです。
「火事を鎮める」のような使い方をします。
2つめは、騒動や混乱をおさえることです。
「乱闘騒ぎを鎮める」のような使い方をします。
3つめは、体の痛みや症状をおさえることです。
「炎症を鎮める」のような使い方をします。
4つめは、死者の魂を落ち着かせること、神霊を安置することです。
「御霊を鎮める」のような使い方をします。
「静める」と「鎮める」の違い
「静める」は、音を小さくすること、音を抑えることに主に使われる言葉です。
「静める」は、勢いを抑える、痛みを抑えるなどに使われる言葉です。
まとめ
「静める」は主に音、それ以外のことは「鎮める」が使われています。