読み方も戸惑ってしまうほどに難しい、「蔵匿」と「隠匿」。
この記事では、「蔵匿」と「隠匿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「蔵匿」とは?
「ぞうとく」と読みます。
人に見つからないようにする意味です。
「蔵」という漢字を使用していることからも分かるように、場所を提供して隠すという場合に使用します。
テレビドラマなどを視聴した際に耳にする犯人蔵匿罪。
歴とした罪名で、速やかな逮捕を妨げると罪になります。
その場合、2年以下の懲役が20万円以下の罰金が科せられてしまうのですが、これは刑法第103条に定められています。
「隠匿」とは?
「いんとく」と読みます。
秘密にしてはいけないものを隠すことを意味します。
また、隠されてしまった秘密そのものを指す場合もあります。
「蔵匿」と「隠匿」の違い
ともに隠すという行為に関する意味合いを持ちますが、場所を提供してものを隠した以降も監督下に置くのが「蔵匿」です。
継続して直接隠す行為に関わります。
一方の「隠匿」は、隠すことを手伝いはするものの監督下に置くわけではありません。
一時的な関わりである点が「蔵匿」との大きな違いです。
まとめ
「蔵匿」と「隠匿」は、同じ意味合いを持つ言葉であることから、正しく使い分けずに用いられることもあります。
普段使いする機会が少ない言葉ではありますが、この記事をきっかけとして正しく使えるよう心掛けてはいかがでしょうか。