この記事では、「単利」と「複利」の違いを分かりやすく説明していきます。
金融に知識がないと、分かりにくい「単利」と「複利」ですが、どちらの方が得なのか損なのかというのもなかなか説明されても難しいですよね。
しかし「単利」と「複利」のそれぞれの意味や違いを見ていけば、苦手意識なく頭に入ってくるようになります。
「単利」とは?
「単利」とは、「元本のみ」に対して利息がつく金利の計算方法です。
計算方法は単純で、毎年同じ元本に同じ金利をかけるだけになります。
例えば10万円を元本として、金利が年0. 5%であれば、10万円×1%で、1,000円です。
これが毎年変わらないことになります。
1年ごとに金利が見直されるような契約であれば、それぞれ10万円にその年の金利をかけることで利息をだすことができます。
「複利」とは?
「複利」とは、「元本と利息」に対して利息がつく金利の計算方法です。
利息がつくタイミングを1年ごととした「1年複利」の場合、1年目は元本のみに利息が付くのに対して、2年目は元本と1年目でついた利息に対して利息が付きます。
同様に3年目は、元本と1年目と2年目に対してついた利息に対して利息がついていき、長期間行えば利息の対象となる元本が増えていくので、得になっていくのです。
「複利」の計算方法も、細かくはなってしまいが、決して難しくはありません。
例えば元本が10万円で金利が年1%であれば、10万円×1%で1,000円が1年目です。
2年目は元本+利息ですから、10万円+1,000円=101,000円に対して1%を掛けて利息を出して行けばよいのです。
「単利」と「複利」の違い
「単利」と「複利」は、どちらも金融取引における基本の部分になります。
それぞれについてみていくと、元本にしか利息のつかない「単利」と元本と利息に利息がついていく「複利」では、「複利」の方が特に見えますよね。
しかしそれであれば、どちらか選べるような金融商品だと「複利」を選べばよいと思われるでしょう。
まず「複利」の方が、得になるケースというのは、同じ期間運用した場合に「単利」より「複利」の利息が上回ることです。
「単利」「複利」ともに、同じ金利で同じ期間であれば、間違いなく「複利」の方が得です。
また「単利」の方が、少し金利の上乗せがあったとしても、長期間運用するこおで「複利」の方が得になることがあります。
しかし「複利」にもデメリットがないわけではありません。
それは高い利息を約束する代わりに、引き出しに制限がかけられているということや、金利が低い時に長期間運用を約束しなければならないことです。
今は金利が低いと言われている時であれば、一旦「単利」にしておいて金利が上がった時に引き出し「複利」に切り替えるという方法もとれます。
まとめ
「単利」「複利」ともに、難しそうにみえて、実際は計算方法も単純です。
どちらか迷った時は、デメリットも考慮しながら、自分で計算してみて将来の金額をだして決めてみてください。