この記事では、「臆測」と「目測」の違いを分かりやすく説明していきます。
「臆測」とは?
ある物事や人の気持ちなどを、根拠がないにもかかわらず勝手に想像して推し測ることを「臆測」と言います。
「臆測」の「臆」は言葉になるより前の考えのことを言い、「測」は物事を推し測ることなので、二つの字を合わせて、言葉になる前の考えや思いを推し測るという意味になります。
正確な情報がないことを、いい加減に想像し推し測ることなので、相手に悪い影響を及ぼしてしまうこともあります。
トラブルになる可能性もありますので、「臆測」で物を言うときには注意が必要です。
「臆測」の使い方
自分が思ったことを正確な情報がないにもかかわらず想像で推し測るときに「臆測」という言葉が使われます。
根拠がないことを自分の想像で勝手に推し測るのでマイナスのイメージで使われることが多いようです。
「目測」とは?
自分の目で見て、目分量でおおよさの広さや長さ、高さなどを測ることを「目測」と言います。
「目測」という字の通り「目」は目で見ること、「測」は物事を推し測ることなので、二つの字を合わせて目で見て推し測るという意味になります。
「目測」は目分量なので正確な数値は分からなくても良いのです。
「目測」の使い方
目で見て物のおおよその広さや長さ、高さなどをはかるときに使います。
「目測」は正確な長さや高さなどの数値は分からなくても使うことができる言葉です。
自分が見た感覚でだいたいの数値が分かれば「目測」として言い表すことができます。
「臆測」と「目測」の違い
「臆測」は、ある物事を根拠がないのにもかかわらず、自分の想像で推し測ることを言います。
「目測」は、目で見ておおよその大きさを目分量で測ることを言います。
「臆測」と「目測」は似ている言葉ではありますが、意味や使い方は全く違うものになります。
「臆測」の例文
・『彼女が言っていた話は憶測に過ぎないのだから、信じてはいけない。』
・『昨日起こった事件について、さまざまな憶測が飛び交てきる。』
・『その件に関してはいろいろな臆測があるが、本当のことはまだ分かっていません。』
・『彼の発言には、さまざまな臆測を呼んでいる。』
「目測」の例文
・『家具を買いに行く前に、自分の部屋の大きさを目測しておく必要がある。』
・『私は、バス停までの距離の目測を誤ってしまった。』
・『家から駅までの距離を目測してみた。』
・『私の目測では、あの公園にある木の高さは7メートルぐらいだろう。』
まとめ
「臆測」と「目測」は、同じ「測」という字が使われていることもあり似ている言葉です。
言葉は似ていますが、「臆測」は根拠がないことを勝手に想像で推し測ることを言い、「目測」は目分量で物の大きさを測ることを言うので、意味や使い方は全く違います。
しっかり意味や使い方を理解し、間違えた使い方をしないように注意しましょう。