この記事では、「心外」と「遺憾」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心外」とは?
「心外」とは、心から気分を害したことを意味し、心の当てが外れてしまっていることを指します。
当てが外れているとともに非常に怒りを感じている状態でもあるため、強く怒りを表現したい場合使用する言葉です。
「心外」の使い方
「心外」は心の当てが外れたうえで相手に対して怒りの感情を示すために使用する言葉です。
その為、注意すべく点があり、目上の方に対し「心外です」という場合、目上の方に対しては全く心の当てがあずれているうえ、気分を害した物言いとなります。
こうした物言いをした場合、目上の方とトラブルが生じる可能性が否定できないです。
「遺憾」とは?
意図していないことで心の当てが外れており、非常に残念に思うことを指します。
相手の方に対して配慮をしており、あくまで残念とすることで相手に対して敵意はないことを示すことが出来る言葉です。
「遺憾」の使い方
「遺憾」は、相手の意図が外れていて心の当ても外れている状況下で相手に対して強く不満を申し出たり怒りを表すことが出来ない場合、残念であるとする言葉です。
相手を強く否定したくない場合使用する言葉になるため、当たり障りが無い言葉ですが、それと同時に「遺憾」であると述べた人物は相手よりも格下であることを認めているとも取れる言葉になります。
「心外」と「遺憾」の違い
「心外」は自己のプライドの他心をひどく傷つけ垂れた場合、相手に対して怒りを表すために用います。
一方で「遺憾」はプライドや心が傷ついた際に使用することまでは同じですが、相手に対して残念に思うとすることで相手に対して怒りの感情による敵意がないとすることです。
「心外」の例文
・『君にそこまで言われるとは心外だ』
この文章が意味するのは、第3者が自分に対して物を言いをして自己がひどく傷つけられ怒りを感じていることを意味します。
注目すべくポイントは、「君」という部分になり、恐らく同等の人物である者からひどく言われ怒りを感じていることです。
万が一、対象者が目上である場合、「君」は適切な使用法ではないうえ、かつ目上の方に対して怒りを向けるわけですから非常に気まずくなります。
・『私のことを心外に思うでしょう?』
この文章は、私という対象者があなたに対して何らかの怒りを感じる行為を行ったとみれます。
「心外」は自らが申し出る場合と第3者が申し出る場合がありこの例は第3者が申し出るケースです。
「遺憾」の例文
・『この考えに賛同してくれないのは遺憾であります。』
この例文は、ある考えに対して、賛同者がいなかったことに傷つき残念に思うと解釈します。
「遺憾」は残念に思うとすることで相手に対し敵意が無いこと配慮をすることが出来るため、相手を傷つけないようにすることです。
・『不正が行われたことについては遺憾であります。』
この文章からわかるのは、不正行為により発言者が傷つき失望や残念に思っていることが読み解けます。
「遺憾」を「心外」とすることでさらに怒りを感じているとすることが出来不正という行為に激しい怒りがある場合、「心外」とします。
まとめ
いかがでしょうか。
「心外」と「遺憾」は一つの物事に対して傷つき失望をしている点は同じですが相手に対してどう思うかを述べており、「心外」は怒りを示し「遺憾」は残念さ無念さを相手に示すために用いるのです。