「短い」と「短かい」の違いとは?分かりやすく解釈

「短い」と「短かい」の違い違い

この記事では、「短い」「短かい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「短い」とは?

「短い(みじかい)」とは、「長さ・距離などが長くない」「二つの点の隔たりが小さいこと」を意味しています。

「短い」には、「気質・性格が短気であること、怒りやすいこと」「時間の長さが長くないこと、年月の経過が久しくないこと」といった意味合いもあります。

「短い(みじか+い)」は、「みじかい」の正しい送り仮名の付け方になります。

「短い」という形容詞の語幹(変化しない部分)は「みじか」であり、活用語尾(活用で変化する部分)は「い」となります。


「短い」の使い方

「短い」の表現は「脚が短いことがコンプレックスです・夏なので髪を短くしました・短い時間でしたが先生にはお世話になりました」のように、「長さ・距離などの二点の間の差(隔たり)が小さい」といった意味で使われます。

また「気が短いのが災いして、職場を解雇されることになりました」の文章のように、「気質・性格の特徴として短気であるさま、怒りっぽい気質」の意味合いで使う使い方もあります。


「短かい」とは?

「短かい(みじかい)」とは、「短い(みじかい)」の間違った送り仮名の使い方をした表現になります。

形容詞としての「みじかい」は、「かろ・かっ・く・い・い・けれ(未然・連用・終止・連体・仮定)」の活用語尾の変化をするため、変化しない語幹は「みじか」になります。

そのため、活用形で変化する活用語尾の「い」だけを送り仮名にするのが正しい表記であり、「短かい」は本来であれば「短い」と送り仮名をつけるべきなのです。

ただし、現代語や若者言葉としての送り仮名のつけ方では「短かい」と表記されることもあり、学校のテストや役所・マスメディアの文章でなければ、「短かい」の送り仮名も許容されることはあります。

「短かい」の使い方

「短かい」は送り仮名のつけ方が間違っているだけで、「短い」とまったく同じ意味を持っているため、「短かい」「短い」と同じ用法で使用することが可能です。

「短かい」は、「モノ・体の部分の長さが長くないこと」「時間の長さが久しくないこと」の意味で使う使い方があるのです。

また「気質・性格として気が短くてすぐに腹を立てる」の意味でも使われます。

ラフな現代語・若者言葉である「みじけー」なども、「短けー」と感覚的に表記することは可能です。

「短い」と「短かい」の違い

「短い」「短かい」の違いはシンプルに、「送り仮名が正しいか正しくないか」にあります。

国語辞典などに記載されていて形容詞の文法的にも正しい送り仮名のつけ方は、「短い」であり「短かい」は間違った送り仮名のつけ方になります。

ただし、現代では若者層を中心に「短かい」の送り仮名の慣習的な使用は増えていて、正しい言葉を使うべきテストや公的文書、新聞などでなければ、「短かい・短けー(みじけー)」の表記も許されるケースはあります。

まとめ

「短い」「短かい」の違いを詳しく説明しましたがどうでしたか? 「短い」「形容詞みじかいの正しい送り仮名のつけ方をした漢字表記」であり、「短かい」「形容詞みじかいの間違った送り仮名のつけ方をした漢字表記」であるという違いがあります。

ただし、パブリックではない現代語や若者言葉としての送り仮名として「短かい」が使われることもあり、「みじけー(短けー)」などの例外的な用法もあります。

「短い」「短かい」の違いを知りたい時には、この記事を参考にしてください。

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