この記事では、「悔い」と「後悔」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悔い」とは?
悔しい気持ちの表れとなる「悔い」。
自分の過去に対し、その方法が正しかったのか、取り組み方は正解だったのか、あの時、どうすれば良かったのか、など振り返り、そして、考え直す、反省する、といった意味があります。
「悔い」の使い方
「悔い」の使い方としては、やってしまったことに対し反省し後悔する、そして、心を入れ替えるといった意味を持つ「悔いを改める」。
上手に行うことができなかったことや、やり残したことに対し残念に思う気持ちを意味する「悔いが残る」。
そのほか、「悔いのない人生」、「悔いなき選択」、「悔い改める」、「悔いる」、「悔いのない青春」、「悔いはありません」、「悔いがあるとすれば…」などが挙げられます。
「後悔」とは?
あとから悔やむ意味を持つ「後悔」。
過去に自分が行った行為や行動、言動などに対し、後から、あの時は失敗だったと悔やむ気持ちや反省する気持ちを意味します。
あの時、ああいえば良かった…。
あの時、こうすれば良かった…。
といったように過去に対し、今現在、思う気持ちを表す言葉となります。
「後悔」の使い方
「後悔」の使い方としては、過去に対して後から悔やんでも取り返しがつかないといった意味を持つ「後悔先に立たず」。
後になって悔やんでもどうすることもできないといった意味を持つ「後悔噬臍」。
自分の過ちを後から悔やむ気持ちを意味する「後悔の念」。
そのほか、「後悔を断ち切る」、「後悔から抜け出す」、「後悔しない人生」などが挙げられます。
「悔い」と「後悔」の違い
「悔い」と「後悔」の違いは、同じ過去の行いに対する感情であっても、その中身が少し異なります。
「悔い」の場合、過去の行いに対し、反省すると同時に自分が悪かったと思える行為に対し、しっかりと自分自身で認め反省する、といった意味が込められます。
一方、「後悔」の場合は、過去の行いに対し、その時の行為、行動が失敗だったと今になって気付くこと、理解すること、といった意味が強くなります。
「後悔」の場合、「悔い」のような大きく反省するといった意味はさほど含まれていません。
「悔い」の例文
・『今回の試合は悔いの残る試合でした。反省しています。』
・『自分にとって、悔いの残らない人生とはどのような人生を送ることなのか?改めて考えさせられました。』
・『受験に向け悔いの残らないよう、精一杯、努力したいと思います。』
・『今さら悔いてみても、結果が変わることはありません。』
「後悔」の例文
・『父はよく、「同じ後悔するなら、行動してから後悔しなさい!」と私に話していました。』
・『あの時、今の人生を選んだことを私は後悔していません。』
・『もっと、彼に強く反対しなかったことを今でも後悔しています。』
・『大好きだった彼と別れたことを今でも後悔しています。』
まとめ
以上が「悔い」と「後悔」の違いです。
同じ過去に対する気持ちを表す言葉ですが、微妙に意味が違うため使い分けには注意が必要です。