「香典」と「香料」の違いとは?分かりやすく解釈

「香典」と「香料」の違い違い

この記事では、「香典」「香料」の違いを分かりやすく説明していきます。

「香典」とは?

「香典」はお葬式に用いられる言葉で葬儀の時に亡くなった親族側に受け渡す物品で生活の費用や葬儀の費用に充ててもらう品で現金が主です。

なぜ、「香典」をお渡しするのかですが、故人の方に関する感謝やその後の遺族の生活を考え「香典」をお渡しし、葬儀の資金の足しにしてもらおうという考えになります。


「香典」の使い方

「香典」の使い方ですが、「香典」はなくなった遺族側に使用権がある金品で主に葬儀費用の足しに使用します。

ですが、葬儀の費用の全額を負担することができるかどうかは未知数で多くは全額の負担はできず、一部の葬儀費用を「香典」で賄います。

ただし、すべての葬儀の費用を賄うことはできないのであくまで一部分を賄うことができるというものです。

この文化は、日本においてはなくなった遺族側の心労とその後の生活において援助するという役割があります。


「香料」とは?

「香料」は四十九日やそれ以降にお渡しする物品で葬儀会場以外でお渡しする品物です。

葬儀によっては葬式時に「香典」をお渡ししてはいけないという宗派もあり、葬儀後に金品を受け渡すために用いられることもあるのが「香料」です。

「香料」の使い方

「香料」は相手側の葬儀における宗派が分からず、葬儀時に「香典」をお渡しすることが許されていない場合、後日に「金品」をお渡しして葬儀後の生活のあてに使用してもらうお金です。

これらは、葬儀代に充てることや生活費として使用するため使い方は「香料」を受け取る親族にゆだねられます。

「香典」と「香料」の違い

「香典」「香料」の違いですが、どちらも亡くなった方がいる遺族が受け取る金品ですが、受け取るタイミングに違いがあります。

「香典」は葬儀時に遺族が受け取り、「香料」は葬儀後四十九日を過ぎてから受け取るという決まりがあり金品を受け取るタイミングがそれぞれ異なります。

「香典」の例文

・『香典返しを選ばないと』
この例は、亡くなった方に対していただいた金品のお返しをするという例文です。

「香料」の例文

・『香料』を包む
この例は、四十九日を終えた亡くなった遺族の方に対してお渡しする金品を包むという行為を示す例です。

「香料」は宗派によっては葬儀場で「香典」という形で金品の受け渡しを行ってはいけないという決まりがあり、そうした場合、葬儀後しばらく時間を空けてからお渡しするという礼儀作法があります。

まとめ

「香典」「香料」の違いは両者とも亡くなった方の遺族に対して金品をお渡しすることですが金品を渡すタイミングに違いがあります。

「香典」は葬儀場で金品を遺族に渡しますが、「香料」は葬儀場で受け渡しはしません。

しばらく時間を空けてから、遺族側にお渡しするというきまりがあります。

なぜ「香料」は葬儀場でお渡しすることができないのかですが、宗派によってその場で現金や金品を受け渡しする行為が咎められる行為であると考えているため、その場で受け渡しを許さないのです。

その場で、金品を受け渡した場合、それらの行為が亡くなった方の前で行うこと自体がけがれているという理由から生まれたのがこの考えです。

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