この記事では、「自由人」と「自由奔放」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自由人」とは?
「自由人(じゆうじん)」とは、「世の中の常識・規範・体裁(世間体)などにとらわれることなく、自分の思うがままにやりたいように生きている人」を意味しています。
「自由人」というのは、「他人に迷惑をかけなければ、自由にどんな生き方を選んでも良いという自由至上主義のような価値観を持っている人物」のことを指示しているのです。
「自由人」には、「十分な財産を持っていて、働く必要のない経済的に自由な人」の意味合いもあります。
「自由人」は「人・世間からどのように見られているのかの見栄・世間体」に束縛される度合いが弱くて、「自分が何をしたいのか、どんな人物になりたいのかという主観的な理想・目的」に向かって突き進む傾向が強く見られます。
「自由奔放」とは?
「自由奔放(じゆうほんぽう)」とは、「世の中のルールや社会通念(常識)、他人の目に束縛されることなく、自分の思い通りに行動しているさま」を意味しています。
「自由奔放」というのは、「他の何ものにもとらわれずに、自分の価値観や欲求に従うかたちで自由に振る舞うこと」を意味している四字熟語です。
「自由奔放」の「自由」とは「自らを基準にして他に拘束されないこと」であり、「奔放」の語句は「スピードを出して走ること=誰も縛り付けることはできず、勢いよく動くこと」を示しています。
「自由人」と「自由奔放」の違い
「自由人」とは「世間・人の目の影響を受けず、自由奔放に振舞っている人物・個人」であると定義することもできるため、「自由奔放」の四字熟語は「自由人」と呼ばれている人の行動の特徴的パターンを意味している違いがあります。
「自由人」とは「他からの束縛を受け付けずに、自分の心がおもむくままに生きている人物」を意味する言葉です。
「自由人」に対して「自由奔放」というのは「自由人としての特徴・傾向」であり、「自由人」のように「自由な人物そのもの」を指し示しているわけではない違いを指摘することができます。
「自由奔放」は「世の中の常識や世間体に拘束されることなく、自分の思うがままに動いているさま」を意味する表現であり、「自由人」のような「自由奔放な人そのもの」を示しているわけではないのです。
また「自由奔放」には、「自由人」にある「十分なお金があって労働の必要から解放された人」の意味合いはありません。
「自由人」の例文
・『彼は学生時代から自分の好きなようにしか生きられない自由人としての風貌を持っていました。』
・『ベンチャーを起業して成功したその元CEOは、早期リタイアして自由人として気楽に生きているようでした。』
「自由奔放」の例文
・『自由奔放に生きている人を羨ましく思った時期もありましたが、今は堅実に積み重ねた自分の人生に納得しています。』
・『彼女は自由奔放な気質なので、人からどう思われようとも自分の信念を曲げることはありませんでした。』
まとめ
「自由人」と「自由奔放」の違いを詳しく説明しましたが、いかがでしたか?
「自由人」は「社会の常識・人々の目(体裁)を気にせず、自分の信念・欲求に従って生きる人」を意味していますが、「自由奔放」は「好きなように生きている人ではなく、他に縛られず思い通りに振舞っているさま」を意味している違いを挙げられます。
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