この記事では、「焼香」と「線香」の違いを分かりやすく説明していきます。
「焼香」とは?
「焼香」は樹木を乾燥させ、粉末状にしたものを指し、香りと煙を発する物質です。
煙と香りは、加熱することで得られ、炎にさらされることで香りと煙を発します。
煙と香りを発するのが重要なポイントで「焼香」に用いる粉末は香りと煙で俗世間の穢れを落とすための祭具として用いるのです。
「焼香」の使い方
「焼香」は亡くなった方の葬儀に参加した際、まず自分の身を清めるために手に取り燃える焼香用の香炉に振りかけます。
この時香炉から煙と香りが立つことで「焼香」が身を清めたとするのです。
「線香」とは?
「線香」はなくなった故人の方に添える棒状の物質で物質は樹木を練り合わせたうえで棒状に乾燥させたものです。
線香は火をつけることで香りと煙を発し、この煙を浴びることで自分の身を清め周囲も清めます。
この時「線香」は長時間燃焼し煙と香りを出すため長期的に、自分の身及び周囲を清めるのです。
「線香」の使い方
「線香」は葬儀においては一つを手に取り火をつけた後香炉に立てることで身を清めるとします。
この時、香炉には、線香を立てるために高炉用の砂が敷き詰められており、線香が燃えるとともに香炉内に灰が溜まるようになっています。
「焼香」と「線香」の違い
「焼香」と「線香」の違いですが穢れを払う点においては同じ効果ですが、「線香」の方が長時間燃焼し穢れを払う煙と香りがするという違いがあります。
その為、汚れをはらう効果が長期に至るのが「線香」で「焼香」はあくまで一時的に取りついたであろう汚れをはらうために用いるのです。
「焼香」の例文
・『焼香をあげる』
この例は、木材を加工し、粉末状にしたものを身に振りかけ身を清めることを指します。
「焼香」をあげるとしているのは、その通りで焼香を自分の体に振りかけそして残りを「焼香」を燃焼させる香炉に入れるためあげるとするのです。
「線香」の例文
・『線香に火がつかない』
この例は、身を清めるために使用する「線香」事態に火がつかないことを意味します。
恐らくですが、「線香」の先端が劣化により傷んでいるか「線香」そのものが湿気などで傷んでいるとされます。
まとめ
「焼香」と「線香」の違いですが、両者ともに亡くなった方に対してあげる品物で両者ともに身を清めるための煙と香りを身にまとうことで身を清めます。
ただし、「線香」の方が長時間燃焼するため、長時間に至り身を清める効果が高いです。
ですので、違いは身を清める時間が異なります。
また、「線香」は「蚊取り線香」のように人間に害をなすものを駆除する製品もあり、こちらも同様、長時間燃焼することにより「蚊」という存在から人間を守る効果があります。
焼香は、実際に身を守ることができないという点も「線香」と異なり、「蚊取り焼香」という商品は存在していません。