この記事では、「ドキュメンタリー」と「ノンフィクション」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ドキュメンタリー」とは?
「ドキュメンタリー」とは、「フィクションの作り話ではなく、事実として存在するテーマ(社会・政治・人権の問題など)を伝えるために制作された映像作品」のことです。
「ドキュメンタリー」は「ノンフィクションのジャンルに分類される映画・動画・ビデオなどの映像作品群」であり、同じ事実を題材としてつくられた作品であっても、基本的に「小説・文学などの文字で書かれた作品」は含みません。
そのため、虚偽・虚構ではない事実(事実としてある問題・出来事)を撮影して伝える「ドキュメンタリー」は、「記録映像・記録映画」と呼ばれることもあるのです。
「ドキュメンタリー」は英語で“documentary”と表記します。
「ノンフィクション」とは?
「ノンフィクション」とは、「文学・小説・映画などのストーリー(内容)が創作された架空のフィクションではないこと」や「事実とされる記録などに基づいてつくられた作品」を意味しています。
「ノンフィクション」というのは、「創作・仮想の作り話ではなくて、事実とされる事件・史実・記録などをベースにして制作された各種の作品」を指している言葉なのです。
「ノンフィクション」と呼ばれるジャンルに分類されるものには、「文学・小説・エッセイ・映画・ドラマ」などがあり、「文字で書かれた作品」と「映像で表現された作品」の両方を含んでいます。
「ノンフィクション」は、英語で“non-fiction”と表記します。
「ドキュメンタリー」と「ノンフィクション」の違い
「ドキュメンタリー」は「ノンフィクションとされる作品の中でも、特に映画・動画などの映像媒体によって事実としての出来事・証言などを撮影したもの」を意味しています。
それに対して「ノンフィクション」は、「ドキュメンタリー(記録映像)も含めた、フィクションではない事実をベースにして制作された各ジャンルの作品」を意味している違いがあります。
特に「ノンフィクション」には「小説・文学・エッセイなどの本」も含まれますが、「ドキュメンタリー」は原則として「文字で表現された本」などは含まない違いも挙げられます。
「ドキュメンタリー」の例文
・『近年増加している児童虐待の問題・実例を取り上げたドキュメンタリーを視聴して、問題意識を新たにしました。』
・『コロナ禍における若者の雇用減少や所得低下を題材にしたドキュメンタリーの制作に取り掛かっています。』
「ノンフィクション」の例文
・『私は想像で書かれたミステリー小説よりも、ノンフィクションの分野の本が好きでよく読みます。』
< ・『こんな残酷さを極めた恐ろしい事件が、フィクションではなくノンフィクションであると知って背筋が凍りました。』
まとめ
「ドキュメンタリー」と「ノンフィクション」の違いを詳しく説明しましたが、いかがでしたか? 「ドキュメンタリー」は「ノンフィクションの中でも映像媒体によって制作されたもの」を意味していて、「ノンフィクション」は「架空の出来事を扱うフィクションではないこと・事実をベースにして制作された作品」を意味している点が違っています。
「ドキュメンタリー」と「ノンフィクション」の違いを知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。