「変更」と「変化」の違いとは?分かりやすく解釈

「変更」と「変化」の違い違い

この記事では、「変更」「変化」の違いを分かりやすく説明していきます。

「変更」とは?

「変更」とは、あらかじめ決められていた事柄や、現在の状況などを変えることです。

建物の壊れているところを直してよい状態にする、書き間違えたものを直して正しいものにする、などのことではありません。

待ち合わせ時間のことで考えてみます。

友達と駅前で13時に待ち合わせをする約束をしました。

しかし、前日になって13時では都合が悪くなってしまい、14時にして欲しいを考えました。

そこで、友達に連絡をしてお願いをし、待ち合わせ時間を14時にしてもらいました。

この場合、あらかじめ決められていたことが、待ち合わせ時間は13時です。

これを以前と違った時間にしている、つまり変えています。

これは「待ち合わせ時間を変更する」ということができます。

なぜ変えるのかは、意味に含まれていません。

たいていは、気に入らないから、正しくないから、十分でないからなどの理由で変えますが、この言葉はなぜ変えるのかという意味は含みません。


「変更」の使い方

あらかじめ決められていた事柄や、現在の状況などを変えることについて使用をします。

建物や機械を直す、文字を正しい物に直すなどはいいません。

車線、予定、営業時間など、さまざまな事柄に使用できます。


「変化」とは?

「変化」とは、時間が経つことや場所が変わることによって、あるものの状態や性質に違いが現れることです。

人間の行いによって違うものにすることではなく、時間が経つことや場所が変わることによって、自然と違うものになることをいいます。

ヨーグルトのことで考えてみます。

ヨーグルトの原料は牛乳です。

牛乳はさらさらとした液体で、ヨーグルトのような固さはありません。

これに乳酸菌を加えて、適切な温度管理をして放置しておくと、時間が経つにつれて固さが出てきます。

最初のさらさらした状態から、とろっとした固さのある状態になっています。

これは時間の経過によって状態に違いが現れたということができます。

そして、これは自然と違うものになってきています。

こういった現象が「変化」です。

「変化」の使い方

状態や性質が違うものになることという意味で使用をします。

文字を消して別のものを書く、車に装飾をして違う状態になるなどについてはいいません。

時間や場所が変わることで、違うものになることに使用する言葉です。

「変更」と「変化」の違い

違うものになるという点が似ていますが、同じことを指しているのではありません。

前者の言葉は「変える」ことです。

人間が何らかの操作をしています。

後者の言葉は「変わる」ことです。

今までとは違った状態になることをいいます。

自然とそうなることを指すのが一般的です。

まとめ

どちらの言葉も「変」という漢字を使用しており、似たような意味を持っていますが、同じことを指しているのではありません。

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