この記事では、「process」と「procedure」の違いを分かりやすく説明していきます。
「process」とは?
“process”には名詞・動詞・形容詞の意味があります。
名詞の主な意味は3つです。
1つめは、製造・加工の過程、作業の工程です。
製造とは、原料に手を加えて作ることをいいます。
たとえば、牛乳に発酵菌を加えるなどしてヨーグルトを作るなどです。
過程とは、物事が進んで変化が起こり、結果に到達するまでの道筋をいいます。
ヨーグルトのことでいうと、最初はさらさらしていた牛乳が固形状になってくる道筋のことを指しています。
2つめの意味は、事態などの前進、進行です。
ある物事が起こり、新たな局面が現れることを意味しています。
3つめは、法律の訴訟手続き、呼出し命令です。
動詞の意味は2つあります。
一つは、材料などを加工する、農作物を商品化する、書類や資料を整理するです。
どれも何かに手を加えています。
もう一つの意味は、訴訟する、訴訟を起こすです。
形容詞では、食品などが加工されたという意味になります。
たとえばプロセスチーズです。
プロセスチーズは、生乳などを乳酸菌や凝乳酵素などによって凝固させ、熟成させて作られるナチュラルチーズに、乳化剤などを加えて加熱をして溶かし、再び固めたものです。
加工させているのです。
「process」の使い方
何かに手を加えることについて使用をします。
過程・工程という意味では、製造・加工に関係する事柄を指して用います。
前進という意味では、事態や物事について使用をします。
「procedure」とは?
“procedure”には4つの意味があります。
1つめは手順です。
何かをする順番や方法のことです。
たとえば、ホットケーキを作るには、卵を溶きほぐし、ホットケーキミックスに牛乳や卵を混ぜ、フライパンで焼くという順番で作業をして行きます。
この順番通りに作業をすることを手順といいます。
2つめは、法律や議会などの手続きです。
正式なものを指しています。
3つめは医学的な処置・治療です。
4つめはコンピューターの一連の処理手順です。
「procedure」の使い方
“procedure”は名詞です。
治療、処置の意味では、数えられる名詞として扱います。
「process」と「procedure」の違い
2つの言葉は、処置という意味が似ていますが、意味合いが異なります。
“process”は製造・加工・作業の処置を意味しています。
“procedure”はやり方という意味合いです。
医学的な処置のことも指しています。
また、“process”は動詞・名詞・形容詞の意味がありますが、“procedure”は名詞の意味しかない点も違いです。
まとめ
処置という意味が似ている2つの言葉ですが、製造や作業についての処置なのか、やり方のことなのかという意味合いに違いがあります。