この記事では、「発想」と「アイデア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発想」とは?
「発想」は、一言でいえば、なにかを思いつくことです。
ものごとを考え出すこと、新しい考えや思いつき、といった意味があります。
また、「発想」には、単なる思い付きだけではなく、芸術や音楽などの表現のもとになることを思いつくといった意味もあります。
瞬間的に頭の中でパッと思いつくことを意味し、その内容に限定はありません。
良いことであっても、悪いことであっても、役に立つことであっても、役に立たないことであっても、どんなものでも思いついたものが「発想」となります。
「発想」の使い方
「発想」は、「発想」そのものの使い方のほか、「発想」する力を意味する「発想力」。
そのほか、「発想の転換」、「発想から生まれた」、「発想の元祖」、「自由な発想」などがあります。
「アイデア」とは?
思いつきともいえる「アイデア」ですが、その中身は単なる思いつきではありません。
これから行うことに対し必要だと思われることに対し、そのことを思いつく、考えつく、といった意味があります。
そのため、「アイデア」があってこそ、その後、行動に移すことができるということになります。
「アイデア」の場合、このように何か目的があってこそ生まれる、そんな思いつきや考えとなります。
「アイデア」の使い方
「アイデア」の場合、「アイデアが浮かぶ」、「アイデアを出す」、「アイデアを借りる」、「アイデアに富んだ」、アイデアが満載」といった使い方のほか、「良いアイデア」、「悪いアイデア」、「斬新なアイデア」、「壮大なアイデア」、「奇想天外なアイデア」、「面白いアイデア」などといった使い方があります。
「発想」と「アイデア」の違い
同じ思いつきでも、なんとなく目的もなしに思いつくことと、目的をもって必要なことを思いつくことといった意味の違いがある「発想」と「アイデア」。
「発想」の場合、頭の中で漠然と思いつくことを意味しますが、「アイデア」の場合は、目的に応じて考えるといった意味があり、同じようでも異なった意味となる「発想」と「アイデア」となります。
「発想」の例文
・『芸術には、自由な発想が必要とされます。』
・『私にも、あの子のような柔軟な発想力が欲しいと思います。』
・『私には、その発想はまったく浮かびませんでした。』
・『私は、あなたのその発想が大好きです。』
「アイデア」の例文
・『急に良いアイデアはないかと聞かれても困ります。』
・『お風呂に入っているとき、パッと良いアイデアが浮かびました。』
・『頭が固い私は、次々とアイデアが浮かぶ人がうらやましい。』
・『彼の奇想天外なアイデアは、最終的にいつも素晴らしい結果を残します。』
まとめ
以上が「発想」と「アイデア」の違いです。
同じようでも少し、その過程に違いがあり、適切な使い分けが求められる、そんな言葉となります。