この記事では、「皮肉に聞こえる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「皮肉に聞こえる」とは?意味
「皮肉に聞こえる」は、明らかに悪意があり、他者をあ悪く言っているように聞こえる様です。
「聞こえる」という部分が重要なポイントで、この部分が相手側がそのように認知できると示しています。
何故なら、「聞こえる」は見えると同じように見た感じ聞いた感じでどうであるかを判断し、嫌みを言っているように聞こえるというのが「皮肉に聞こえる」です。
「皮肉に聞こえる」の概要
「皮肉に聞こえる」は、本来は「皮肉めいて聞こえる」という文章が本来の文章で、「めいて」という部分がようであるという意味を持ち皮肉のように聞こえるというのが本来の言葉でした。
ですが、ようというめいては、言ってしまえば、皮肉で嫌味や悪口を言った人物が居直り、皮肉ではないと言い切ればあやふやな表現になり、確定的に嫌味や悪口を言っていると立証できません。
そこで生まれたのが「皮肉に聞こえる」です。
この言葉は、嫌みや悪口を言っていると確定した物の言い方をしているため、言い逃れがしにくい点があり、イエスかノーかの選択に相手は迫られますので嘘を言っている場合、嘘であることが分かりやすいという点があるのです。
「皮肉に聞こえる」の言葉の使い方や使われ方
「皮肉に聞こえる」は、相手側から嫌味や悪意を含んだものの言い方をされた場合に返す言葉です。
「皮肉めいて」とするよりも友好的で、確定した悪意を向けているのかと問うことができるため、「皮肉めいて」よりも多く使用されます。
「皮肉に聞こえる」の類語や言いかえ
「皮肉に聞こえる」の類語には、「皮肉めいて聞こえる」や「嫌味に聞こえる」などがあり、相手側が意図的にこちらを陥れようとするか、悪口などを言い、けなそうとする意志があるかどうかが類語や言いかえに当たります。
その為、言い換えであれば、「嫌味っぽく感じる」や「嫌味に聞こえる」と言い換えれば、同じ意味を示す言葉となります。
なお、悪意こそありませんが、馬鹿にしたものの言い方に聞こえる言いかえもあり、例えば、「お世辞に聞こえる」というのも、実は相手を褒めておけばそれで恩恵を受けられるという考えから、馬鹿にしていると取られたり、自分の評価を上げるための点数稼ぎであるとされることもあるのです。
まとめ
「皮肉に聞こえる」は、元は「皮肉めいて聞こえる」が派生した言葉です。
何故派生したかですが、恐らく、めいては、何々のように聞こえるという意味になるため、悪意を持つ人物が言い放った言葉に対して悪意があるものは、言い逃れをすることができるのがめいてであると思われます。
その為、もっと皮肉という嫌味や悪意を持つ言い方をする物を確定者であると定めるには、めいてではなく「皮肉に聞こえる」と言い切る必要性があったとされます。
言い切れば、相手側はイエスかノーの選択肢しか存在しなくなるため、嘘であるかどうかの確認が容易であるというのが「皮肉に聞こえる」という言葉の利点です。