この記事では、「アグリビジネス」の意味を分かりやすく説明していきます。
「アグリビジネス」とは?意味
「アグリビジネス」とは、狭義の農業とそれにプラスして、農産物の加工や流通・販売や金融や資材の供給に至るまでの幅広い経済活動全体を指す用語です。
すなわち、農業を幅広い産業として捉え直した概念を意味する言葉です。
また、「アグリビジネス」という用語は、アグリカルチャー(農業)とビジネス(事業)を組み合わせた造語です。
「アグリビジネス」の概要
「アグリビジネス」は有用な植物を栽培したり、動物(家畜)を育てると言う従来からの農業の概念に、農産物の加工や流通・販売や、さらには金融や関連資材の供給まで、周辺の経済活動全体を広範な産業として捉えた表現です。
卑近な所では、1次産業の農業*2次産業としての加工*3次産業としての販売を一元的に行う、農業の6次産業化もその一つです。
これは農業を「アグリビジネス」として定義し直す事で、付加価値を高めようとする活動の事例です。
また近年しばしば話題となる事の多い、「農家民宿」や「農家レストラン」も「アグリビジネス」の事例と言えます。
これらは、農村の景色や都会にはない里山の暮らしを体験してもらったり、土に親しんでもら農業体験等を提供する事で、従来のリゾートホテルやレストランにはない素朴さを売りにした取り組みです。
こうした事例は農業から「アグリビジネス」へと思考を転換する事で、大規模農業化での付加価値アップに限界のある日本の農業の付加価値を高める施策となっているのです。
またこうした取り組みは、農業の魅力を高め、後継者不足を解消し、過疎化を防止る事にも役立っている取り組みなのです。
さらに、上記の事例以外にも、農業にバイオテクノロジー や、センサーやドローンを活用した自動化技術などの先端技術を導入し、農業の工業化を促進したり、バイオインダストリーとして捉える事で異業種からの参入を促進する動きも活発化しています。
これらも「アグリビジネス」の動向と言えるのです。
「アグリビジネス」の言葉の使い方や使われ方
「アグリビジネス」の使われ方としては、『この地域では自治体が旗を振って農業の6次産業化等のアグリビジネスに積極的に取り組んでいます。』や『アグリビジネスには、異業種からの参入が起きており、魅力ある産業となりつつあります。』
「アグリビジネス」の類語や言いかえ
「アグリビジネス」という農業を核とした総括的な概念すべてを表現する言い換えは難しいですが、「農業の6次産業化」や「農業の工業化」なども、「アグリビジネス」の一部を言い換えた表現と言えます。
まとめ
「アグリビジネス」という用語は、アグリカルチャー(農業)とビジネス(事業)を組み合わせた造語で、狭義の農業とそれにプラスして、農産物の加工や流通・販売や金融や資材の供給に至るまでの幅広い経済活動全体を指す用語です。