この記事では、「野ざらしにする」の意味を分かりやすく説明していきます。
「野ざらしにする」とは?意味
「野ざらしにする」という慣用句は、「人(遺体)やモノを覆い隠すことなく、風雨に濡れ続ける状態のままにしておくこと」を意味しています。
「野ざらしにする」というのは、「屋外においてさえぎるものがなくて、風に吹かれたり雨に濡れたりする状態のまま放置すること」を示している言い回しなのです。
「野ざらしにする」という表現には、「人間や動物の遺体・遺骸を埋葬せずに風雨にさらされる状態にすること、風雨にさらしつづけて遺体・遺骸を白骨化させること」といった意味のニュアンスがあります。
「野ざらしにする」の「野晒し(のざらし)」には、「野外で風雨にさらされて白骨化した人骨・頭蓋骨」の意味もあるのです。
「野ざらしにする」の概要
「野ざらしにする」の表現の語源は、「野に人やモノをそのままさらすこと・野で風雨に曝露させること」にあります。
「野ざらしにする」の言い回しには、特に「人の遺体あるいは動物の遺骸を野外にそのまま放置して白骨化させること」といった意味のニュアンスも備わっています。
人間社会には建物(人工的な構造物)や傘、テントによって「風雨」をさえぎる手段があります。
しかし、「野ざらしにする」というのは、「人を疲れさせモノを劣化させる風雨に対して、人為的な防御(覆い隠す手立て)をすることなく、そのまま風雨に打たれる状態にして放置すること」を意味している慣用句なのです。
「野ざらしにする」の言葉の使い方や使われ方
「野ざらしにする」の言葉は、「野外に人やモノを放置して、風や雨に濡れ続ける(吹かれ続ける)状態のままにしておくこと」の意味で使うことができます。
また「野ざらしにする」の慣用句の使われ方として、「人間の遺体(動物の死骸)を白骨化するまで、むきだしにして風雨にさらさせ続けること」の意味で使われることも多くあります。
例えば、「戦国時代には行き倒れの旅人や落ち武者を野ざらしにすることも少なくありませんでした」などの文章で使用することができます。
「野ざらしにする」を使った例文(使用例)
・『高級車でもガレージに入れずに野ざらしにすると、塗装の色合いが劣化して高級車らしい輝き・ツヤが次第に失われていきます。』
・『反体制派のリーダーを処刑して野ざらしにすることで、独裁政権は自らの絶対的な権力を誇示し威圧していたのです。』
・『途上国や紛争地帯で野ざらしにされた人間の白骨を見ていると、人の命や世の中の常識が諸行無常であることをリアルに思い知らされます。』
まとめ
「野ざらしにする」という慣用句の意味・概要について分かりやすく解説して、使い方・例文を紹介してきましたがいかがでしたか。
「野ざらしにする」というのは、「さえぎるものがなくて、雨や風に打たれる状態のままにしておくこと」を意味している表現です。
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