「送信」と「伝送」は、字面も似ていますし、とくに「伝送」はあまり馴染みのない言葉だと思います。
なんとなくの意味を知っているという方がほとんどだと思いますが、その違いまで細かく知っている方はなかなかいないでしょう。
この記事では、「送信」と「伝送」の違いについてわかりやすく説明していきたいと思います。
「送信」の意味とは?
「送信」とは、信号を送ることをあらわしています。
とくに電気信号を遠くに送るという場合に使われる言葉であり、身近なものだと「メールを送信する」などといったときに使う言葉です。
「送信」は単に「おくること」という意味だけを持った言葉であり、IT用語でもありますが、スマートフォンやPCが普及した現代では比較的だれでも知っている言葉です。
また「送信」の対義語は「受信」で、こちらは反対の意味である「受け取ること」をあらわしています。
「伝送」の意味とは?
「伝送」とは、順々に送って伝えることや電気信号などを送って伝えることをあらわしています。
この言葉は工学分野の専門用語であり、あまり馴染みのない言葉ではありますが、スマートフォンなどを使う機会が増えいろいろなことが一台でできてしまうようになった現代では、知らないあいだに「伝送」に当たることをしていることがあります。
また、「伝送」は形を変えて一か所から別の場所に転送するといったときに使う言葉です。
たとえば音楽や画像を送るときに、データの形式を変換して送ることをいいます。
「送信」と「伝送」の違いについて
「送信」はメールなどでも使われる言葉ですがIT用語、「伝送」は知らないあいだにスマートフォンなどで行っていることもありますが工学分野における専門用語であるということで、少し難しく感じられるかもしれません。
ですので、このふたつの言葉を比べながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
まず「送信」は主にメールやチャットを送るときに使う言葉ですので、イメージしやすいかと思います。
打った文章や画像を離れたところにいる人に伝え、届けることができます。
「伝送」は、音楽や画像などを形式を変えて送ることをいいます。
この場合、送る側がそれらのデータを変換してから送り、受け取った側はその送られてきたデータをもとの形式に復元して開きます。
普段メールなどを受け取った際、自分自身でデータを変換し直すことはありません。
この部分が、「送信」と「伝送」の大きな違いなのです。
「送信」を使った例文を紹介
・『彼女にメールを送信したが、なかなか返事が来なかった。おかしいなと思ってメールセンターに問い合わせをしてみると電波が悪くて送信されていなかったようだ。』
「伝送」を使った例文を紹介
・『機械オンチなのに工学系の会社に勤めてしまったのがいけなかった。データの伝送の仕方すらわからず、送られてきたデータの開き方すらわからない。』
「送信」と「伝送」の違いのまとめ
いかがでしたでしょうか。
「送信」も「伝送」も、専門用語的な言葉ですので少しむずかしい言葉ですが、身近なもので考えてみるとその違いもわかりやすかったと思います。
これからの時代、このような言葉が飛び交う日もそう遠くはないかもしれませんので、覚えておいて損はないでしょう。