この記事では、「無に帰する」の意味を分かりやすく説明していきます。
「無に帰する」とは?意味
「無に帰する(むにきする)」という慣用句的な表現は、「それまでやってきた営み・仕事が無かったことになる」を意味しています。
「無に帰する」というのは、「あれこれやってきたが、初めの何も成し遂げていない状態に戻ること」の意味合いを持っているのです。
「無に帰する」の慣用句は、「それまで積み上げてきた努力・営為が無駄になって何も残らないこと」を示唆しています。
簡単に言ってしまえば、「無に帰する」とは「それまで積み上げてきた物事が台無しになり、元の何もない状態に戻ること」を指し示しているのです。
「無に帰する」の概要
「無に帰する」という慣用句の言い回しは、「無」という名詞と「帰する」という動詞から成り立っています。
「無」とは、「何も無いさま・何も存在しない状態・何も成し遂げていないこと」を意味しています。
「帰する」という動詞は、「ある状態へと帰結すること・ある結果にたどり着くこと」といった意味合いを持っています。
「無+帰する=無に帰する」で、「何も成し遂げていない状態に帰結すること」や「それまで積み上げてきた行いが無駄になり何も成果が残らないこと」を意味していることになります。
「無に帰する」と近しい意味を持っている類語・類義語として、「水泡に帰す(すいほうにきす)」や「徒労に終わる(とろうにおわる)」、「無駄骨(むだぼね)」、「白紙に戻る」、「パーになる」などを挙げることができます。
「無に帰する」の慣用句の言い回しには、「それまでしてきた努力が無駄になって、何の意味もなくなるという虚無感・空虚感」の意味のニュアンスが込められています。
「無に帰する」の言葉の使い方や使われ方
「無に帰する」という慣用句は、「それまで蓄積した努力の成果などが失われて、何もない状態に戻ること」を意味して使うことができます。
「無に帰する」というのは、「それまでの営み・仕事などがパーになって、何も成し遂げていない状態に帰結する」といった意味合いで使われている慣用句の表現なのです。
例えば、「再び地震の被害に遭って、復旧事業が無に帰しました」などの文章で使用することができます。
「無に帰する」を使った例文(使用例)
・『何十年も先にこの事業が無に帰することがあるにしても、今必要な事業であればやるべき価値があると思います。』
・『本番の試験の時にガチガチに緊張してしまい、それまでの勉強の努力が無に帰するところでした。』
・『不祥事を起こして仕事も家庭も子供も失って途方に暮れていた私の人生は、無に帰したも同然の状態にありました。』
まとめ
この記事では、「無に帰する」という慣用句の言い回しの意味・概要を説明して、使い方・例文を紹介しました。
「無に帰する」というのは、「それまで頑張ってきたことが無駄になり、何もなかった状態に戻ること」を示している表現です。
「無に帰する」の慣用句について詳しく調べたいときは、この記事の解説をチェックしてみてください。