よく聞く言い回しに「小手先のテクニック」という例えがあります。
何気なく耳にしているものの、いざ説明を求められると正しく答えることが難しいものです。
この記事では、「小手先のテクニック」の意味を分かりやすく説明していきます。
「小手先のテクニック」とは?意味
小手先のテクニックとは、その場しのぎのテクニックや技量のこと。
場当たり的なやり方を意味する言葉です。
少しひねくれた視点もふくまれるので、あまり良い意味で使われることは少ないです。
「小手先だけのテクニックだね」と言われたら、バッシングの意図も含まれていることを認識しておきましょう。
また「小手先のテクニック」には、その瞬間は使えるけれども、時代が変化するにつれて、時代遅れになる可能性のあるスキルもさしています。
上辺だけ取り繕っていて中身がないように思えてしまうので、長続きしないだろうと思われてしまうのです。
「小手先のテクニック」の概要
小手先のテクニックの「小手先」は、手を広げたときの指先をあらわす言葉です。
そのため小手先のテクニックは、手のひら全体を使わずに、指先だけで作業をしているイメージ。
本気を出さず、20%の力しか使っていない印象があります。
そのため「小手先のテクニック」は楽な方に流れたり、横着していたりする怠慢な意味もふくまれています。
「小手先のテクニック」の言葉の使い方や使われ方
小手先のテクニックは、日常生活でどのように使うのでしょうか。
例文を見ていきましょう。
・一夜漬けで勉強したが、小手先のテクニックだったため結果は散々なものだった。
・「小手先のテクニック頼みはいけないよ。気合を入れて練習しなさい」 ・野球を上達したかったので、小手先のテクニック以外の方法を見つけることにした。
小手先のテクニックは他山の石のように、悪いお手本として使われることが多いです。
一時しのぎではなく、中身のある勉強や練習をすべきときに良く使われます。
「小手先のテクニック」の類語や言いかえ
小手先のテクニックと同じ意味をもつ言葉には、次のような類語があります。
・付け焼き刃
・にわか仕込み
・にわか勉強
・外強中乾
・牛首馬肉
付け焼き刃は取って足したという意味から、その場しのぎという内容の言葉です。
にわか勉強の「にわか」は急にという意味があるので、無計画や思いつきで勉強する様子をあらわしています。
また外強中乾(がいきょうちゅうかん)と牛首馬肉(ぎゅうしゅばにく)は、外から見ると立派に見えるけれども中身がうすっぺらいという意味があります。
まとめ
小手先のテクニックの言葉の意味や、例文などをチェックしてきました。
小手先は指の先という意味があるので、小手先のテクニックはその場だけ取り繕って済ませた、浅はかなアイデアを指しています。
中傷の意味合いもふくまれた、皮肉めいた言葉になるので、使うときには慎重にもちいていきましょう。