この記事では、「片思い」と「横恋慕」の違いを分かりやすく説明していきます。
「片思い」とは?
「片思い」とは、一方的な恋心を指す言葉です。
自分のことを思っていない人を一方的に好きになること、恋焦がれること、恋い慕うことを意味します。
もちろん、相手が自分のことを好きではないと思い「片思い」だと思っていても、もしかしたら、相手も自分のことを好きかもしれません。
その事実がわからない状態であれば、「片思い」ということになります。
また、「片思い」の相手は、結婚している人でも未婚の人でも、彼氏彼女がいる人でもいない人でも関係ありません。
自分に好きという恋心がその人に対しあれば、それが「片思い」となります。
「片思い」の使い方
「片思い」の使い方には、「片思い中」や「片思いの恋」、「片思いの人」、「片思いに終わる」、「片思いをした」などとなります。
「横恋慕」とは?
「横」に「恋」。
そして、「慕う」と書いて、「横恋慕」。
その漢字の通り、横から恋をする。
つまり、配偶者や彼氏彼女がいる人に思いを寄せる、好きになる、といった意味となります。
一方的に向けた恋心の相手は、結婚していたり、婚約していたり、彼氏彼女がいたりと決まった相手がいるなか、それでも、その人のことを好きになってしまうことが「横恋慕」なのです。
「横恋慕」の使い方
「横恋慕」の場合、「横恋慕してしまう」、「横恋慕ばかり」、「横恋慕する人」などといった使い方となります。
「片思い」と「横恋慕」の違い
同じ一方的に思う恋心、好意であっても、その相手に大きな違いがある「片思い」と「横恋慕」。
「片思い」の場合、相手に彼氏彼女がいる人でもいない人でも用いることができる言葉ですが、「横恋慕」の場合、相手は結婚している人、婚約中の人、彼氏彼女がいる人と限られます。
そのため、「横恋慕」は「片思い」のような純粋なイメージで用いられることが少ない言葉となります。
「片思い」の例文
・『私はただいま、片思い中です。彼の姿を見るだけで、ドキドキしてしまいます。』
・『片思いの恋が実るよう、恋愛成就の神社にお参りしてきました。』
・『なぜ、私の恋は毎回、片思いで終わってしまうのか。』
・『このまま、片思いで終わらせたくないため、思い切って告白することにしました。』
「横恋慕」の例文
・『悪いとわかっていても、横恋慕を止めることはできません。』
・『私はなぜか、横恋慕ばかりで悩んでいます。』
・『部長に対する私の横恋慕が原因で、部内の雰囲気が悪くなってしまいました。』
・『いけないとわかっていながら、友達の奥さんに横恋慕してしまいました。』
まとめ
以上が「片思い」と「横恋慕」の違いです。
相手の立場に大きな違いがあり、それによって使い分ける必要がある「片思い」と「横恋慕」。
人によっては、相手に旦那さんや奥さんがいると知っていても、「片思い」という人もいますが、厳密に言えば、それは「横恋慕」ということになります。