PCソフトの販売方法には「パッケージ版」と「DL版」のふたつがあります。
どちらも同じソフトを販売するものですがこのふたつにはどのような違いがあるのでしょうか。
今回はPCソフトの「パッケージ版」と「DL版」の違いについて解説します。
「パッケージ版」とは?
PCソフトの「パッケージ版」とは「ROMカセットや光学ディスク、USBメモリなど物理メディアとして店頭で販売されるソフトウェア」を意味する言葉です。
「パッケージ版」の特徴は物理的な実態があり店頭や通信販売など店舗で直接購入できることです。
外箱の中に物理メディアや説明書など必要なものが一揃い入れひとまとめにして販売されるのが「パッケージ版」の名前の由来です。
「パッケージ版」はPCソフトの販売方法としては昔からある方法です。
物理メディアがあるので貸し借りや中古員として売却することが可能で人にプレゼントすることもできます。
再インストールなどにも便利ですがソフトウェアの使用中にメディアの入れ替えが発生したり専用の読み込み装置がないと起動できないなどのデメリットも有ります。
「パッケージ版」の使い方
・PCソフトは手元に残しておきたいのでパッケージ版を買うことにしている。
・パッケージ版の出荷本数はかなり少ないという噂を耳にした。
・これ以上かさばるパッケージ版を収納しておく場所がない。
・パッケージ版にのみ初回限定特典がついてくる。
「DL版」とは?
「DL版」とは「インターネット回線を利用しデータのみをダウンロードして販売されるソフトウェア」を指します。
「DL版」はソフトウェアのデータのみで販売されるのが最大の特徴です。
サーバーからソフトウェアのデータのみを購入するので売り切れることがなく、人気のソフトであっても購入希望者全員の手元に届けられます。
ソフトウェアの使用時もSSDやHDD内にダウンロードされたプログラムが使用されるので読み込み速度が速く、メディアの入れ替えも不要です。
物理メディアが不要なので定価が少し下げられていることもあります。
「DL版」の使い方
・近所にショップがないので自宅から購入できるDL版はとてもありがたい。
・発売日にすぐにプレイできるのがDL版の魅力だ。
・DL版を購入しようとしたがストレージに空きがなかったので不要なソフトを整理することにした。
・売上の8割をDL版が占めている。
「パッケージ版」と「DL版」の違い
「パッケージ版」と「DL版」の違いは、ソフトウェアとしての物理的な本体があるかないかが最大の差です。
「パッケージ版」では本体に当たるメディアでソフトウェアが配布されますが「DL版」ではソフトウェアをデータで直接配布します。
ストレージにソフトウェアはインストールされますが物理的なソフトウェアの本体はありません。
入手したソフトウェアの扱いは中古販売や貸出ができる「パッケージ版」のほうが圧倒的に高く、ストレージにインストールして使用するだけの「DL版」にはほとんど自由度がありません。
ソフトウェアとしての中身は同じですが「パッケージ版」は製造コストがかかるため「DL版」よりも定価が高く設定されることがあります。
まとめ
「パッケージ版」と「DL版」はどちらもスタンダードな販売方法ですが最近は特典や価格などで差別化する動きも見られます。
PCソフトの購入でどちらを選ぶか、メリット・デメリットを比較して決めてください。