この記事では、「向き合う」と「寄り添う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「向き合う」とは?
「向き合う」は「むきあう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「お互いに正面を見て相対すること」という意味で、お互いが真っすぐ顔の見える位置で対面することを言います。
2つ目は「今まで避けてきたことや、認めたくなかったことを受け入れること」という意味で、ありのままの自分や状態を理解することを言います。
上記に共通するのは「まっすぐ見る」という意味です。
「向き」は動詞「向く」の連用形で「その方向が正面に位置する様に対すること」という意味、「合う」は動詞の連用形に付き「お互いに~する」という意味、「向き合う」で、「お互いの方向が正面に位置する様に対すること」になります。
「向き合う」の使い方
「向き合う」は「お互いに正面を見て相対すること」「今まで避けてきたことや、認めたくなかったことを受け入れること」という意味で使われます。
動詞として「向き合う・向き合った」と使われたり、副詞として「向き合って」と使われたりします。
基本的に、お互いが真正面に見える位置で相対することに使われる言葉です。
「寄り添う」とは?
「寄り添う」の意味は以下の通りです。
1つ目は「お互いがもたれかかる様にそばに近づく」という意味で、お互いが体重をかける様に近寄ってくっつくことを言います。
2つ目は「精神的に共感したり、慰める様子」という意味で、人の辛い心情を理解して、優しい気持ちで接することを言います。
上記に共通するのは「相手にそばにいる」という意味です。
「寄り」は動詞「寄る」の連用形で「ある人・物・場所に向かって近づく」という意味、「添う」は「そばを離れずにいる」「ぴったりくっつく」という意味、「寄り添う」で「人・物・場所に向かって近づき、ぴったりくっついて離れないこと」になります。
「寄り添う」の使い方
「寄り添う」は「お互いがもたれかかる様にそばに近づく」「精神的に共感したり、慰める様子」という意味で使われます。
動詞として「寄り添う・寄り添った」と使われたり、副詞として「寄り添って」と使われたりします。
基本的に、物理的・精神的に相手に近づき、ぴったりくっついて支えることに使われる言葉です。
「向き合う」と「寄り添う」の違い
「向き合う」は「物理的・精神的に真正面から相対すること」という意味です。
「寄り添う」は「物理的・精神的に相手に近づき、ぴったりくっついて支えること」という意味です。
「向き合う」の例文
・『面談で先生と向き合って座った』
・『試合前に向き合って礼をした』
・『我が家は図書館と向き合って建っている』
・『自分の内面と向き合う努力をしなさい』
「寄り添う」の例文
・『2本の樹木が寄り添うように立っている』
・『母犬が生まれたばかりの仔犬に寄り添っていた』
・『彼女はいつも私の気持ちに寄り添ってくれる』
・『写真を撮るのでもっと寄り添って下さい』
まとめ
今回は「向き合う」と「寄り添う」について紹介しました。
「向き合う」は「真正面から見る」、「寄り添う」は「そばに付いて支える」と覚えておきましょう。