この記事では、「判断」と「決定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「判断」とは?
「判断」は「はんだん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの真偽や善悪について、自分の考え決めること」という意味で、自分でよく考えて結論を出すことを言います。
2つ目は「占いで鑑定すること」という意味で、人の吉凶を独自の手法により占うことを言います。
3つ目は「論理学用語で、あるものごとについて対照させて断定する考え方」という意味です。
上記に共通するのは「はっきり決める」という意味です。
「判」は「わかる」とも読み「はっきり見分ける」という意味、「断」は「たつ」とも読み「きっぱりと決める」という意味、「判断」で「はっきり見分けて決めること」になります。
「判断」の使い方
「判断」は「ものごとの真偽や善悪について、自分の考え決めること」「占いで鑑定すること」「論理学用語で、あるものごとについて対照させて断定する考え方」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「判断する・した」と使われたり、副詞として「判断して」と使われたりします。
基本的に、ものごとを深く理解して、考えを決めることに使われる言葉です。
「決定」とは?
「決定」は「けってい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとをはっきりと決めること」という意味で、一つのものごとにはっきりと断定することを言います。
2つ目は「裁判所が行う、判決以外の裁判」という意味で、「控訴棄却の決定」など、裁判所の役割の一つになります。
上記に共通するは「はっきり定める」という意味です。
「決」は「きめる」とも読み「きっぱりとどちらかにする」という意味、「定」は「さだめる」とも読み「ものごとを決めて変えないこと」という意味、「決定」で「きっぱりとどちらかに決めて変えないこと」になります。
「決定」の使い方
「決定」は「ものごとをはっきりと決めること」「裁判所が行う、判決以外の裁判」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「決定する・した」と使われたり、副詞として「決定して」と使われたりします。
基本的に、ものごとを一つの結果にはっきりと決めて変えない状態に使われる言葉です。
「判断」と「決定」の違い
「判断」は「ものごとを深く理解して、考えを決めること」という意味です。
「決定」は「ものごとを一つの結果にはっきりと決めて変えない状態」という意味です。
「判断」の例文
・『人は見かけで判断するべきではない』
・『監督が判断を間違い、チームが負けてしまった』
・『契約はよく考えてから判断した方がいい』
・『どちらの作品が優れているか判断に困る』
「決定」の例文
・『決定事項なので変えられません』
・『懇親会は来週の水曜日に決定しました』
・『彼のプレゼンがコンペの勝利を決定づけた』
・『推しアイドルのドームコンサートが決定した』
まとめ
今回は「判断」と「決定」について紹介しました。
「判断」は「深く理解して決める」、「決定」は「はっきり決める」と覚えておきましょう。