この記事では、「RJ45」と「RJ11」の違いを分かりやすく説明していきます。
「RJ45」とは?
「RJ45」とは、イーサネットを構成する為に使われている通信ケーブルのコネクタで、一般的にLANケーブルと呼ばれるものに付いています。
「RJ45」は、8P8Cと呼ばれる8つの端子(極)と8つの通信線(芯)で作られており、凸型(オス)のプラグと凹型(メス)のジャックがあります。
主な用途としては、コンピュータやモデム、ルーター、プリンターなどのネットワーク機器をつなぐために用いられます。
通信速度は規格によっても異なりますが、最大で100Gbpsの伝送速度となります。
「本来のRJ45」は、電話回線向けの8P2Cと呼ばれる8つの端子(極)と2つの通信線(芯)で作られる通信ケーブルのコネクタを指していましたが、あまり普及せずに使われなくなったことで、形状が似ていた8P8Cが誤用されて定着しています。
「RJ11」とは?
「RJ11」とは、主にアナログの電話回線などで使われている通信ケーブルのコネクタで、6P2Cと呼ばれる6つの端子(極)と2つの通信線(芯)で作られています。
現在でもアナログ固定電話で使われており、光回線を使った電話でもひかり電話対応機器と電話機との接続に用いられています。
他には、既に各社で近い将来サービス終了が告知されているADSL通信で、モジューラージャックとスプリッタの間や、スプリッタとADSLモデムの間でも使われています。
6P2Cは、8P8Cのものよりコネクタのサイズが小さくなっていますが、同等のコネクタのサイズで、RJ12(6P6C)とRJ14(6P4C)のケーブルがあります。
「RJ11」は、RJ12及びRJ14とコネクタのサイズが同等になるため、差し込むこと自体は出来ますが、信号上の互換性は保証されていないので、通信できない可能性があることに注意が必要となります。
「RJ45」と「RJ11」の違い
「RJ45」は、コンピュータやモデム、ルーター、プリンターなどのネットワーク機器を相互に接続するために用いられる通信ケーブルのコネクタとなります。
「RJ11」は、電話機やADSL、モデムの接続するために用いられる通信ケーブルのコネクタとなります。
コネクタの大きさでも違いがあり、「RJ45」は、8つの端子で構成されているため「RJ11」の6つの端子で構成されているものよりも少し大きくなっています。
このため、「RJ45」のコネクタに「RJ11」のコネクタを差し込むことは出来ますが、規格が違うため、動作がしないだけでなく、破損してしまう可能性があるので、使用する際には注意が必要となります。
「RJ45」は、イーサネットを構成するために用いられるのに対し、「RJ11」は、電話機との接続に用いられるという違いがあります。
まとめ
「RJ45」と「RJ11」について説明しました。
「RJ45」と「RJ11」はどちらもコネクタのことを指しますが、種類や大きさ、用途が異なります。
「RJ45」は、イーサネットを構成するために用いられるケーブルのコトクタを指すのに対し、「RJ11」は、電話機との接続に用いられるケーブルのコネクタを指すという違いがあります。