この記事では、「統合」と「統一」の違いを分かりやすく説明していきます。
「統合」とは?
「統合」は、国を一つにまとめるという意味で使用するのであれば、「統合」は一つにまとめたうえで、両者の文化権や国民の自主的な権利には関与しないことです。
簡単に言えば、他国と自国が「統合関係」にあると仮定した場合、両国の国民は、どちらかの国の方針に従う必要はないということです。
「統一」とは?
「統一」は、国を一つにまとめるという意味で使用する場合、「統一」は一つにまとめたうえで自国と他国の文化や方針などを均一にします。
つまり、どちらかの文化を相手の文化権に侵食させることで文化を均一にします。
「総合」と「統一」の違い
「総合」と「統一」の違いは、国をまとめるという意味であれば「統合」は、一つにまとめ上げるうえで文化の浸食を行いません。
「統一」は、「統一」相手と自国の文化を同じにする必要性があるため、文化を侵食し国民に対し文化の強要をします。
「統合」の例文
・『企業間を統合した』
この例は、企業間を一本化してまとめたことを指し、自社と協力関係にある会社を一つとしています。
会社を一つにしていますが、経営などに関しては関与しないということになります。
「統合」は、企業などにも使用可能で、意味は一つにまとめたうえで経営方針については関与しないという物です。
・『ヨーロッパを統合しEUとする』
この例は、ヨーロッパを一つの国としてまとめ上げたうえで、様々な国は一つの国家として別々に機能してもよいという考えです。
「統合」は、一つにまとめ上げることですが、その後については関与せず、別々にそれぞれ統合先が行動することが許されます。
「統一」の例文
・『天下統一を果たす』
この例は、国を一つにまとめ上げたという例です。
「統一」は、国を一つにすることでかつ、様々なエリアに住む人民に対しては、「統一者」側の文化や考えに従う必要性があり、「統一者」側は、実質、文化などの他政治的な方針についても侵略しなければならないです。
・『通貨を統一する』
この例は、貨幣がばらばらであるが故、一つに使用という例です。
「統一」は、完全なる一本化ですので、この例では、一つの通貨へと自国の通貨を置き換えるということになります。
まとめ
「総合」と「統一」の違いは、一つにまとめ上げてから強制力が働くかどうかです。
「統合」は、あくまで一つにまとめることですが、実は「統合先」は自由に活動することが可能で文化や政治的な考えの侵略は受けません。
ですが、「統一」はそうはならず、自由に活動することが難しくなり、勝つ文化や政治的な考えについても「統一者」側から制限を受け、侵略を受けます。
その為、「統一」という言葉の方が、「統合」という言葉よりもより強い条件を突き付けられ、かつ難しい条件になるため、反発も強くなるのです。
無論、反発を受けて、反発を捻じ曲げるために武力を行使することも可能ですが、そのような「統一」法はいつか人民側が大きく反発することも考えられ危険な方法であるとも言われます。