この記事では、「知識」と「知恵」の違いを分かりやすく説明していきます。
「知識」とは?
「知識」は「ちしき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある事柄について、認識・理解すること」という意味で、ある事柄を見たり聞いたりして認識していることをいいます。
2つ目は「考える働き」という意味で、知っていることを元にあれこれ考える能力のことを言います。
3つ目は「仏教用語で指導者・寄進物・ものを認識する心の働き」という意味です。
4つ目は「哲学用語で、確実な根拠に基づいた、客観的な認識」という意味です。
上記に共通するのは「認識する」という意味です。
「知識」の使い方
「知識」は「ある事柄について、認識・理解すること」「考える働き」「仏教用語で指導者・寄進物・ものを認識する心の働き」「哲学用語で、確実な根拠に基づいた、客観的な認識」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「知識がある・ない」「知識を得る・得た」などと使われます。
基本的に、ある事柄を見たり聞いたりして認識や理解していることに使われる言葉です。
「知恵」とは?
「知恵」は「ちえ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの道理を判断して、正しく処理していく能力」という意味で、知っていることを元に、正しく役立てて問題を解決する能力のことを言います。
2つ目は「仏教用語で、ものごとを把握して、真理を見極めること」という意味です。
上記に共通するのは「理解した上で判断する」という意味です。
「知恵」の使い方
「知恵」は「ものごとの道理を判断して、正しく処理していく能力」「仏教用語で、ものごとを把握して、真理を見極めること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「知恵がある・ない」「知恵を授かる・授かった」などと使われたりします。
基本的に、見たり聞いたりして知っていることを生かして役立てる能力に使われる言葉です。
「知識」と「知恵」の違い
「知識」は「ある事柄を見たり聞いたりして認識や理解していること」という意味です。
「知恵」は「見たり聞いたりして知っていることを生かして役立てる能力」という意味です。
「知識」の例文
・『彼はいつも自分の知識をひけらかしている』
・『私の上司は50代だがパソコンに関する知識が十分にある』
・『5歳の息子の恐竜に関する知識には恐れ入る』
・『彼は学生時代に可能な限り知識を詰め込んでいたそうだ』
「知恵」の例文
・『熱が出たらおばあちゃんの知恵で喉にネギを巻いたら治った』
・『いろいろと知恵を振り絞った結果、この形が一番良いという結論に至った』
・『彼はいろいろと知恵が回るので、いざという時に頼もしい』
・『君の得意分野なので、ちょっと知恵を貸してくれないか?』
まとめ
今回は「知識」と「知恵」について紹介しました。
「知識」は「知っていること」、「知恵」は「知っていることを役立てる能力」と覚えておきましょう。