「内奥」について
生活をする中で様々な世界・業界の物と関わりながら日々を送っています。
しかしその多くは表層のみに関わっており、より深いところについては知らない・かかわりがないということが多いです。
そんな真相のことを「内奥(ないおう)」と表現します。
日常的に使う機会は少ないのですが、公的な場では使われることもあるため、理解しておく必要があります。
「内奥」の意味とは
「内奥」という言葉は物事における内部のより奥深い部分・隠れていたものなどのことを表します。
また奥深い部分と言えど具体的に何かを表すこともあれば、心や気持ちのように感情を意味することもあります。
共通していることは普通にしていては踏み込むことのできないほどの深さと言うことです。
そのため特に気持ち・感情の場合は相手との信頼関係が築かれていることを裏付ける意味も持ちます。
「内奥」の言葉の使い方
「内奥」は基本的には名詞として扱われており、文章でも単語でもその意味を発揮します。
日常生活では使われることは少なく、小説や手紙のように文章・紙面にて物事の深さを表す際に用いられます。
そして何に対して「内奥」なのかも合わせて使うことが必要です。
しかしより深層部分を意味して用いるため、あまりに多用すると「浅い人間」と認識されかねないため注意も必要です。
「内奥」を使った例文
「内奥」は普段使いなれない言葉ですが、いつ使うかもわかりません。
そのため適切な使い方とその解釈を紹介していきます。
「内奥」の例文1
「小説にて『今回のことをきっかけで彼の心の内奥にある悲しみに触れた』と書かれていた」
この場合、小説中の一文を抜粋しています。
その内容として、悲しみと言うデリケートな感情の真相に初めて触れたと伝えています。
また安易に踏み込めない領域のため、「内奥」と使うことでその深さ・特別さを表現しています。
「内奥」の例文2
「彼の内奥に立ち入っていかないと何も解決できないよ」
この場合、彼とされる人物の問題を解決するにはより深くまで踏み込まなくてはいけないと伝えています。
表面的な対応ではなく、より人として深いレベルでのコミュニケーションが必要であり、心を通わせなくてはいけないほどの状況と解釈されます。
「内奥」の例文3
「何年来の付き合いの相手に『私が生きてきた中でここまで私の内奥を見せたのはあなたが初めてだよ』と伝えた」
この場合、相手に対して自身のことをより深くまで伝えた・見せた旨を伝えています。
「ここまで私の内奥を見せた」ということから自身から内奥を開示しており、長年の付き合いの中で築かれた相手への信用も裏付けられています。
「内奥」の英語と解釈
「内奥」は名詞として扱われていますが、英語では“inner part”と表現されます。
“inner”は内側を表現しており、“part”は一部・部分と表現されることから心の内側と解釈されます。
また“depth”とも訳されます。
“depth”は深度を意味しており、「内奥」は心に限らず何にでも適応となることからも表現されます。
「内奥」の類語や類義表現
「内奥」は日常会話では使われる機会は少なく、その多くは類語・類義表現で用いられます。
言葉の選択に迷った時にどのような類語・類義表現があるか、例を紹介していきます。
「深層」
「深層」は奥底の部分を表します。
物に対しても適応しますが、特に人の感情に使う場合はより奥深い部分の感情を意味します。
そのため「内奥」の類義表現とされています。
「最深部」
「最深部」は対象におけるもっとも深い部分を意味します。
その対象に限りはありませんが、最たる深い部分となります。
「内奥」では具体的な深さのレベルはありませんが、ともに奥深い部分を指すことからも類義表現として扱われています。