「時代に翻弄される」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「時代に翻弄される」とは?意味と使い方

歴史や自伝など過去を振り返る内容の本を読むと「時代に翻弄される」という表現をよく目にします。

ドキュメンタリーなどでもよく使われる表現ですがこの言葉は具体的にどのような意味で使われているのでしょうか。

今回は、「時代に翻弄される」の意味と似たような意味を持つ言葉を紹介します。

「時代に翻弄される」とは?意味

「時代に翻弄される」とは「人生が時代の変化や時代特有の文化などに強く影響されること」という意味の言葉です。


「時代に翻弄される」の概要

「時代に翻弄される」「時代の波に翻弄される」とも言います。

時代を大きな流れに例えるとき、時代の変わり目や潮流の変化は個人の人生に何らかの形で影響を及ぼします。

そのような避けようのない時代の影響によって人生が大きく変わってしまうことを「時代に翻弄される」と表現します。

「時代に翻弄される」「翻弄」「いいように手玉に取られてあしらわれる」というのが本来の意味ですが、そこから転じて「自分の責任ではないのに右往左往させられる」という意味で使われます。

「時代というあらがいようのない大きな流れにおいて特に時代から強い影響受けてしまい人生が思い通りにいかない」という状況を指すのが「時代に翻弄される」です。

「時代に翻弄される」という表現は「人生が思うままにならない」というネガティブなニュアンスが込められている一方、「激動する時代を生き抜く」というポジティブな意味合いでも使われます。

一般的には両方の意味愛をこめて使われることが多く、時代による影響は良い面も悪い面もあったと言いたいときに用いられます。


「時代に翻弄される」の言葉の使い方や使われ方

・時代に翻弄されながらも一代で大企業を築き上げる。

・もしも時代に翻弄されなければ今頃は彼が総理大臣になっていただろう。

・戦後という時代に翻弄された女性の一代記がドラマ化される。

・振り返れば時代に翻弄された一生だった。

「時代に翻弄される」の類語や言いかえ

・波瀾万丈
「変化に富み起伏が激しい」という意味の言葉です。

一般的には一定の期間にいろいろなことがあったことをさして使われる言葉で、人生全体を振り返る意味で使われる場合は「時代に翻弄される」にかなり近い意味合いになります。

激しく動く面が強調する表現ですがどちらかと言うとそのような「激しい動きの中を生き抜いた」という前向きなニュアンスが含まれます。

ただ時代の波に飲まれるのではなく、波をものともせず突き進むタフな生き様を表しています。

・運命にもてあそばれる
「自分の力ではどうすることもできない運命のせいで人生がままならない」という意味の言葉です。

「時代に翻弄される」に比べてこちらは抗いがたい面が強調されており、諦念めいたニュアンスがこめられています。

・成り行きに身を任せる
「流れに逆らわず身を委ねる」という意味の言葉ですが大きな時代に対しても使われます。

前向きな意志があるのに思い通りにいかない「翻弄」と比べるとこちらは最初から立ち向かう気のない様子を表します。

一般的にはこれから怒る未来に対して使われる表現ですが、過去を振り返りその時代での選択として「成り行きに身を任せる」と使うこともあります。

まとめ

「時代に翻弄される」はドキュメンタリーやノンフィクションで過去を振り買った時によく見られる表現です。

細かいニュアンスを理解して誤解や誤読を防ぎましょう。

意味と使い方
意味解説辞典