「愛情」と「愛着」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「愛情」と「愛着」の違いとは?違い

この記事では、「愛情」「愛着」の違いを分かりやすく説明していきます。

「愛情」とは?

「愛情」(あいじょう)は日常茶飯事に使われている言葉です。

この言葉は何かを愛しく思う気持ちを意味します。

愛しく思う対象は人間だけとは限りません。

動物、植物、物に対しても「愛情」を注げます。

愛情の対象となる人や動植物、または物に対しては、温かく優しい感情を持って接します。

そしてこのような気持ちにあふれているのを「愛情たっぷり」「愛情深い」と表現します。

反対に「愛情」が足りていないことは「愛情不足」と言い、育児に関しては親からの「愛情不足」は、子供の心身の発育によくない影響を与えるとされています。

つまり子供にとって親の愛情表現は非常に重要なのです。

さて、恋愛関係においてはとりわけ「愛情」という言葉がよく使われます。

「愛情を込めて」「愛情を感じない」「愛情がなくなった」などがその一例です。

さて、「愛情」の漢字の順序を入れ替えた言葉の「情愛」(じょうあい)ですが、「愛情」と同じような意味を持ちますが、「情愛」の方が「情」がクローズアップされて伝わってきます。


「愛着」とは?

「愛着」(あいちゃく)は、何か慣れ親しんだ人や物に対して気持ちが強く寄り添っている状態を表す言葉です。

長い間使っている物が愛しく感じるのを「愛着がわく」と言います。

このように物を大切にする心は良いことで、「愛着心」があるのはポジティブに受け止められます。

しかし「愛着」が強すぎて、不用品やゴミが捨てられないとなれば問題です。

特に人に対しての「愛着」は、しばしばネガティブな意味として使用されます。

誰かに対して過度な「愛着」があり、ストーカーになってしまう人もいます。

離れるべき時に離れられない欲望である「愛着」は、厄介な欲望でもあります。

さて、最近よく目にする言葉の「愛着障害」ですが、これは養育者と子供との間に愛着が芽生ず、子供が将来対人関係で問題が起きるという障害です。

過度な愛着は厄介ですが、子供にとっては養育者への健全な愛着が必要とされています。


「愛情」と「愛着」の違い

「愛情」「愛着」の違いを、分かりやすく解説します。

「愛情」「愛着」はどちらも「愛」という漢字が使われています。

ただし「愛情」はポジティブな意味しか持たないのに対して、「愛着」はネガティブな意味として使用されることもあります。

「親が子供に愛情を持つ」「親が子供に愛着する」では、伝わってくるものは全く違います。

「愛情」は優しく思いやる感情であるのに対して、「愛着」は強く思い入れして離れがたい欲望を表すからです。

「愛情」は多ければ多いほど良いのですが、「愛着」は強ければ強いほど問題が起こりがちなのです。

もちろん「愛情過多」の育児やペット飼い方は、良くありません。

まとめ

「愛情」「愛着」の違いを理解できたでしょうか?「愛情」という言葉からは良いイメージしか湧きませんが、「愛着」という言葉からは「執着心」とのニュアンスが伝わってきます。

そのために、場合によってはネガティブな意味になります。

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