この記事では、「援助」と「介助」の違いを分かりやすく説明していきます。
「援助」とは?
援助とは、えんじょという読み方をすべき言葉です。
文字で表記されたこの言葉を見れば明らかですが、助けとか手をさしのべて助けるという意味がある援に、たすけるとか主となる者の添えとして働く事を意味する助の字を付け加える事で誕生した言葉となっています。
だからこそ援助とは、困っている人に力を貸すという意味があるのです。
「援助」の使い方
援助は、困っている人を助ける、という意味で使われる言葉となっています。
特に良く見掛けるのが、生活費や事業資金等に対してこの援助という言葉が用いられるケースです。
基本的に援助される側は、自力ではどうにも出来ない状態であり、金品や物品を貰うという形で助けて貰う時に援助という言葉が使用されています。
「介助」とは?
介助とは、かいじょという読み方をする言葉です。
漢字で表現されたこの言葉を目にすれば理解出来ますが、そばに付き添って助けるとか世話をするといった意味がある介に、たすけ等を意味する助の文字を足す事で成立した言葉となっています。
そのため介助は、そばに付き添って動作等を手助けする、という意味を持っているのです。
「介助」の使い方
介助は、対象者のそばにいて生活を送る上で必要な動作や行動等を直に手伝う事を意味する言葉となっています。
ただ助けるだけでなく、直に手を貸して助ける際に使われる言葉です。
正に手助けと言える行為を表す言葉であり、〇〇を介助するという使い方や、或いは介助する犬の事を介助犬とこの言葉を用いて表現したりします。
「援助」と「介助」の違い
援助と介助は文字を見比べれば即座に、最初に付くのが援と介という明確な違いがある事に気付くものです。
ですがどちらも、困っている人を助けるという意味合いを持っているので混同し易い言葉同士であると言えます。
ただしそれぞれの言葉の意味を理解すれば、使い分けに悩む事はありません。
ちなみに援助は、困っている対象者に物品や金銭を与えて助ける事を意味する言葉です。
一方の介助は、対象者に付き添った上で、日常生活に必要な動作を手助けする、という意味を持つ言葉となっています。
この様に援助よりも介助の方は、直接手を貸して相手を助けるという意味合いが強い言葉です。
「援助」の例文
・『被災地には、全国各地から次々に援助物資が届いています』
・『きりがないから、君に金銭的な援助をするのは今度という今度こそ最後です』
「介助」の例文
・『私は介助犬のお陰で、安心して外を出歩ける様になりました』
・『あなたの身体はもう介助を受けるべき状態になっています』
まとめ
2つの言葉は最初に、援の文字が付くか介の文字が付くかという違いがあります。
同時に対象を助けるという意味合いで用いるため、意味合いも似ている部分が確かにあるものです。
とはいえ表す意味自体には、明確な違いがあるのでそこを理解すれば難なく使い分ける事が出来ます。
まず援助の方は、金銭や物品を与えて対象者を助けようとする事を意味する言葉です。
対する介助は、そばに付き添いつつ、日常生活を送るのに必要な動作や行動が行える様に手助けする事を意味する言葉となっています。