この記事では、「コミュニケーション」と「雑談」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コミュニケーション」とは?
「コミュニケーション」には2つの意味があります。
一つは、社会的生活を営む人間が、互いの意見、感情、気持ちなどを伝え合うことです。
言葉、文字、身振りなどによって伝えられます。
お互いに意見や感情などを伝え合うことで、一方的に伝えることではありません。
たとえば、夫が妻に話しをしています。
しかし、妻は話しを聞いているように感じられません。
相づちをすることすらないです。
これは一方的に伝えているので「コミュニケーション」をとれているとはいえない状態です。
言語が違うもの同士でも、互いの気持ちなどを伝え合うことはできます。
身振りを交えて、自分が伝えたいことを表すのです。
外国語を話せない人が海外旅行をすると、身振りを使って相手に何かを伝えようとします。
お互いの言葉はわかりませんが、何を伝えたいのか何となくわかることがあります。
この場合は「コミュニケーション」がとれているといえるでしょう。
もう一つの意味は、動物同士の間で行われる、身振りや音声による情報の伝え合いです。
動物には人間のような言葉はありませんが、お互い何かを伝え合っているように感じられることがあります。
たとえば、相手に向かってしっぽを振ったり、うなったりなどです。
このような動作によって情報伝達することを意味しています。
「コミュニケーション」の使い方
人間が意見や気持ちなどを伝え合うことを指して使用します。
お互いに理解し合うことや、理解しようとすることに使用をし、一方的に伝えようとすることには使用しません。
「雑談」とは?
さまざまな内容の事柄をのんびりした状態で話すことです。
心配や苦労がなく、とくにこだわりもなく、楽しんで話すことをいいます。
このときに話される内容は決まっておらず、これといった目的はありません。
たとえば、友達と駅に向かっていたとします。
何も会話せずにもくもくと歩いていると気まずいので、何か話しをすることにしました。
とくに話したいことはないので、決まった話題もなく、いろいろと話し合いました。
こういった、目的もなく、いろいろと話すことを「雑談」といいます。
「雑談」の使い方
目的のない、いろいろな事柄の話しを指して使用する言葉です。
楽しみや社交のために行われます。
目的を持って特定の事柄について話すことには使用しない言葉です。
「コミュニケーション」と「雑談」の違い
どちらの言葉にも、相手に伝えるという意味合いが含まれていますが、同じ事柄ではありません。
前者は、意志や考えを伝えることです。
目的を持って行われます。
後者は、これといった目的もなく話すことです。
意志や考えを伝えようという意図のもと行われるものではありません。
まとめ
人に伝えるという意味合いのある2つの言葉ですが、行っていることは違います。