この記事では、「~あたり」と「~につき」の違いを分かりやすく説明していきます。
「~あたり」とは?
「~あたり」は「~当たり」と書き、の意味は以下の通りです。
1つ目は「単位を表す言葉に付き、それに対してどれくらい割り当てられるか」という意味で、1つ、または単位を表すものに対して、どれくらいの数量や振り分けられるかを表す言葉です。
2つ目は「単位を表す言葉に付き、それがどの位の割合であるか」という意味で、主に1つに対する単価やパーセンテージなどのことを言います。
上記に共通するのは「割って算出する数値」という意味です。
「当たり」は「ぶつかること」「命中すること」という意味で、転じて「一つの物に対する」という意味で使われています。
「~あたり」の使い方
「~あたり」は「単位を表す言葉に付き、それに対してどれくらい割り当てられるか」「単位を表す言葉に付き、それがどの位の割合であるか」という意味で使われます。
接尾辞として、「1つ当たり」「1人当たり」と「ある1つのもの」に対して使われたり、「山当たり」「箱当たり」などと使われたりします。
基本的に、割り算で計算した結果、どれくらいの割り当て分となるか、どれくらいの割合になるかを表す言葉です。
「~につき」とは?
「~につき」は「~に就き」と書き、の意味は以下の通りです。
1つ目は「動作や状態などが対象となること」という意味で、ある目的の対象になっているもののことを言います。
2つ目は「ある結果に対する理由のこと」という意味で、どの様な理由があるのかを表すことを言います。
3つ目は「単位当たりによる数量」という意味で、1つの単位ごとにどれくらいの数量が必要かということを言います。
上記に共通するのは「必要な分量」という意味です。
「~につき」の使い方
「~につき」は「動作や状態などが対象となること」「ある結果に対する理由のこと」「単位当たりによる数量」という意味で使われます。
接尾辞として、「〇〇に就き」と名詞に続けて使われ、ある物事に関係してどの様な結果になるかを表す言葉です。
基本的に、数量に対して使われる場合、あるものに対してどれだけの分量が必要かということを表し、特に細かく計算するという意味はありません。
「~あたり」と「~につき」の違い
「~あたり」は「割り算で計算した結果、どれくらいの割り当て分となるか、どれくらいの割合になるかを表す言葉」という意味です。
「~につき」は「あるものに対してどれだけの分量が必要かということを表し、特に細かく計算するという意味はない」という意味です。
「~あたり」の例文
・『一人当たり千円でお願いします』
・『一つ当たり100円の計算になる』
・『一山当たりの値段が知りたい』
・『キロ当たり500円です』
「~につき」の例文
・『改装中に就き休業致します』
・『先日の件に就いて相談させて下さい』
・『振込1回に就き手数料が100円かかります』
・『水1カップに就き酒とみりんは大さじ一杯です』
まとめ
今回は「~あたり」と「~につき」について紹介しました。
「~あたり」は「割り算で出した数量」、「~につき」は「必要な分量」と覚えておきましょう。