「手を挙げる」と「手を上げる」の違いとは?

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「手を挙げる」とは?

この「手を挙げる」とは、物理的に「挙手」することではなく、「参加表明する」という意味で使います。

文字の表現では「挙手」そのものですが、「その番組のスポンサーとして手を挙げる」などという使い方になる言葉です。

つまり、比喩表現として使うと考えておいてください。

「手を上げる」とは?

こちらの「手を上げる」は、それこそ「挙手」のことです。

ここでの「上げる」「下げる」の逆の意味で、「この質問が分かる人?」といった問いに対し、それに答える時にする行為がそれです。

尚、「挙手」のように、これを「上手」という略した表現にしてしまうと、「じょうず」となり、「巧い」という意味になってしまい、全く意味が変わってしまいます。

「手を挙げる」と「手を上げる」の違い

上の説明のように、「手を挙げる」は、漢字では「挙手」に近い表現ながら、「参加する」という意味で使われる言葉です。

この「挙げる」は、その他にも色々な形で使われる表現で、「例を挙げる」という使い方もよく掛けます。

その場合にも、何かを「上げている」訳ではなく、この使い方では「出す」という意味の比喩として使っています。

「手を上げる」は、これも書いたように、手を上に向けて「挙手」することです。

その場で参加表明などを聞いている場面では、「手を挙げる」と同様の意味になりますが、その様子が直接伝わってこそ、その意味として使えます。

他のケースでは、単に「挙手」という意味しかもちません。

「手を挙げる」の使用例

手を挙げるを使った例文です。

どれも、「参加表明」の意味だと分かるでしょう。

「あのプロジェクトへの参加に手を挙げる企業は数多いだろう」

多数の企業が参加して行われるような大型のプロジェクトを対象として使っている例です。

ここでの「手を挙げる」は、それに「参加する」と表現しています。

尚、あくまで「参加するという意志の表明」なので、その後で思い直し、やはり参加は取り止めるということもあるかも知れません。

「さすがにここで手を挙げるのは止めておいた方がいい」

まだあまり条件がよくないなどの理由から、参加表明はもう少し様子を見てからにしようと言っていると考えてください。

このような時には「手は挙げない」という使い方もできます。

「手を上げる」の使用例

手を上げるを使った例文になります。

こちらはもっと簡単な意味なので、例文も分かりやすいでしょう。

「何度も手を上げるものの、指されることはなかった」

質問などがあって何度も「挙手」をしたものの、指してはくれなかったと使っています。

その場のシチュエーションにもよりますが、手を上げたからといって、必ず指してもらえるというものでもありません。

「難問続きで、一度も手を上げることができなかった」

分かる問題があれば手を上げて答えたかったと言っていると解釈してください。

ここでの「手を上げる」は、その行為によって回答権が欲しい為で、ほとんどの場合において、それを認識した人からの何かしらのアクションの為に行います。

「揚げる」や「あげる」の場合は?

手を「揚げる」、または平仮名で「あげる」と使う場合、それぞれまた別の意味になります。

先の「揚げる」は、「掲げる」(かかげる)という意味になり、誰かに見付けてもらう為に「手を上げる」時に使う表現です。

平仮名の「あげる」は、「子供に手をあげる」(暴力をふるうこと)という使い方がわかりやすいでしょう。

あまりいい例ではありませんが、そういった意味で「手を〜」と使う場合、どの漢字表現も意味として当てはまらない為、平仮名で使われます。

また、この平仮名での表記は、どれかの漢字の代わりにしているというケースも考えられるので、見掛けた際にはその前後の分脈が大切になります。

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