この記事では、「ハブ」と「ヘビ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ハブ」とは?
ハブは様々な意味を持った言葉ですがヘビと比較した場合は爬虫綱有鱗目クサリヘビ科ハブ属に分類されるヘビの一種を指します。
噛まれた部分が壊死してしまう毒を持った危険なヘビで、鹿児島県や沖縄県など日本の南西部に生息しています。
沖縄における危険なハブはハブ、ヒメハブ、サキシマハブ、タイワンハブとされています。
これらの毒は即死毒というわけではありませんが、安全ではないので注意するにこしたことはありません。
ハブのサイズは1mから2. 0mでヒメハブ(80cm)やサキシマハブ(1. 2m)よりも大きくなっています。
捕獲器やスプレーなどで駆除することが出来ますが、ある程度熟練した人ができることと考えるべきでしょう。
ハブ遭遇時の非常事態には通報することも推奨されています。
鹿児島の奄美大島では島の居住者がハブを捕まえると一匹あたり3000円の懸賞金が出る制度があり、沖縄では先着制の買取になっています。
ともに島の外から来てハブを捕まえてお金を稼ぐことは出来ません。
安全への配慮が含まれたシステムということができるでしょう。
なお、ハブは酒につけてハブ酒として飲むこともあります。
「ヘビ」とは?
基本的に手足がなく細長い爬虫類で、毒があるものとないものがあります。
世界的に白蛇など縁起の良いものとしてとらえられているものもあり、日本には白蛇の資料館もあります。
海外では神話に登場する伝説的な名医アスクレピオスの杖にヘビが巻き付いており、WTOのマークにもその絵が用いられています。
ヘビの大きさは10cm程度のものから10mクラスのものまで幅広く、獲物を丸呑みにするものもおり、大きなものであれば獲物に体を巻いて締め付けるという攻撃方法も持っています。
毒蛇に噛まれた場合は血清を投与して治療する必要がありますが、キングコブラの毒は象でもひと咬みで死に至らしめるとされ大変危険です。
ヘビの生息域は砂漠や草むら、川、海など実に幅広いですが、寒い地域では数が少なくなっています。
ヘビの革は見た目が美しいことからバッグや財布に使われることもあります。
「ハブ」と「ヘビ」の違い
「ハブ」と「ヘビ」の違いを、分かりやすく解説します。
ハブはヘビの一種ですが、噛まれた箇所が壊死してしまう毒を持っているヘビで、日本では鹿児島の離島や沖縄などを中心に発生し、駆除・対処の仕方も沖縄などでは広報として掲載されています。
ハブはヘビの中ではやや大きい部類の2. 0mあたりが最大のサイズですが、ヘビ自体には10mに届くサイズのものもいます。
また、ハブの毒は毒蛇の中では極端な部類ではなく、キングコブラなどは象も絶命させる毒を持つと言われています。
まとめ
ハブはヘビの一種ですがヘビには安全なものもあるという観点からするとハブは危険な部類に入ります。
ハブ以上に危険なヘビも日本にはいるので、ヘビにはむやみに近づかないほうが良いでしょう。