「放任」と「放置」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「放任」と「放置」の違い違い

この記事では、「放任」「放置」の違いを分かりやすく説明していきます。

「放任」とは?

「放任」「ほうにん」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「全く無視して干渉しないこと」という意味で、人に対して全く見向きもせず、何をしているか全く立ち入らないことを言います。

2つ目は「やりたい様にさせること」という意味で、特に制約をせず自由に行動させることを言います。

上記に共通するのは「そのままやらせておく」という意味です。

「放」「はなつ」とも読み「思うままにさせる」「ほうっておく」という意味、「任」「まかせる」とも読み「自由にさせる」という意味、「放任」「ほうっておいて自由させること」になります。


「放任」の使い方

「放任」「全く無視して干渉しないこと」「やりたい様にさせること」という意味で使われます。

名詞として動詞を伴い「放任する・した」と使われたり、副詞として「放任して」と使われたり、「放任主義」など複合語として使われたりします。

基本的に、自分は干渉せず、相手のやりたい様に行動させることに使われる言葉です。


「放置」とは?

「放置」「ほうち」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「そのままの状態でほうっておくこと」という意味で、ある状態のままにしておくことを言います。

2つ目は「所構わず置きっぱなしにしておくこと」という意味で、あるものを本来置くべきでない場所に置いてそのままそこを離れてしまうことを言います。

上記に共通するのは「そのまま置いておく」という意味です。

「置」「おく」とも読み「一定の場所に据える」という意味、「放置」「一定の場所にほうっておくこと」になります。

「放置」の使い方

「放置」「そのままの状態でほうっておくこと」「所構わず置きっぱなしにしておくこと」という意味で使われます。

名詞として動詞を伴い「放置する・した」と使われたり、副詞として「放置して」と使われたり、「放置自転車」など複合語として使われたりします。

基本的に、あるものを、そのままの状態で置きっぱなしにしてその場を離れてしまうことに使われる言葉です。

「放任」と「放置」の違い

「放任」「自分は干渉せず、相手のやりたい様に行動させること」という意味です。

「放置」「そのままの状態で置きっぱなしにしてその場を離れてしまうこと」という意味です。

「放任」の例文

・『私は子供の頃から親から放任されてきた』

・『あの部長は放任主義だが、いざという時に責任を取ってくれる』

・『もう高校生なのである程度放任している』

・『一定のルールを守らせた上で放任するべきだ』

「放置」の例文

・『駅前の放置自転車に住民が迷惑している』

・『放置子が勝手に家にやって来て困る』

・『ここに放置してある書類は捨てますよ』

・『彼女は彼を放置して帰ってきたそうだ』

まとめ

今回は「放任」「放置」について紹介しました。

「放任」「好きに行動させる」「放置」「置いたままにする」と覚えておきましょう。

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