この記事では、「看破」と「喝破」の違いを分かりやすく説明していきます。
「看破」とは?
「看破」は、隠れている物事や本質について見破ることです。
その上で、「看破」は実のところ物事の本質を理解しておらずとも結果についてさえ見破ることができれば、「看破」になります。
「喝破」とは?
「喝破」は、意味が二つあり、一つは大声で叱りつけることにあり、もう一つは正しいと思える方向性に導き指導することです。
ただ、正しい方向性に導く際、声を大にして指導を行うことを「喝破」と呼びますのであまり声を大にして指導を受けることを嫌う人物からすれば、「喝破」は迷惑な指導法の他になりません。
「看破」と「喝破」の違い
「看破」と「喝破」の違いは、物事の本質について見破ることであるか、単に大声で叱りつけるか、指導することです。
「看破」が本質を見極めて真実を導き出すことにあり、「喝破」は正しい方向に行くよう指導を行うことであるという違いです。
「看破」の例文
・『RTSゲームにて、大量物量戦術が看破された』
この例は、対戦相手に、自分の作戦が大量にユニットを作り出して攻撃する戦術だとバレたという例です。
「看破」は見破ることにあり、この例は相手側が、こちら側の戦術を見破ったということになります。
その為、相手側は、大量物量戦術が完成しないよう、ユニットを作り出す施設を収容に壊すなどの戦術を展開してくるはずです。
「喝破」の例文
・『部長から新人を喝破するよう命令を受けた』
この例は、部長となるものから、新人に対して、正しい方向に導けるよう指導することを頼まれた例です。
「喝破」の場合、指導方法は大声で対象者を指導することになるため、聞こえるよう新人すべてをたった一人で指導しろとこの人物は言われています。
なお「喝破」は指導者が数人いても指導法が大声である場合、「喝破」です。
その上で、「喝破」は、正しい状況に人物が転換しない場合、大声で周囲に分かるように叱りつけることを許容した指導方法になります。
まとめ
「看破」と「喝破」の違いは、物事において本質を見破る行為であるとするか、大声で叱りつけ、指導を行う行為であるとするかです。
「看破」は、見破る行為そのものですので、「看破」はする側とされる側に分かれます。
そして、「喝破」は、する側とされる側に分かれたうえで大声で叱りつけ指導を行う行為であるため両者の似ている点は、する側とされる側が存在している点です。
ただ、「喝破」は意味が二つあるが故解釈の仕方によっては酷い状況を指すこともあり、単に叱り飛ばすだけであれば、大声で周囲に聞こえるよう、わざと叱りつけたという意味になるため、悪質行為になり得ます。
しかし、大声で周囲に聞こえるよう、指導を行うとした場合、集団に対して一人の教官が指導を行う様子を指すのでこの場合、単に叱り飛ばすという意味で使用するよりも悪質性はなく、むしろ、優秀な教官が一人しかいないが故、仕方がない教育法だということも伺い知れるのです。