この記事では、「そっけない」と「冷たい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そっけない」とは?
他人に対しての心配りがないさまです。
他人に対して関心・好意・思いやりを示さず、温かみがないさまをいいます。
プレゼントをしたときの相手の対応の仕方で考えてみます。
AさんはBさんにプレゼントをしました。
このプレゼントは、Bさんが喜ぶだろうと思って遠方にまで行って購入したものです。
入手に時間と手間がかかっています。
苦労をして手に入れたものなので、きっと感動してくれるだろうと思っていました。
しかし、Bさんに渡してみると「ああ、どうも」という反応でした。
Aさんとしては、「うわー、うれしい。
どうもありがとう。
これを買うのは大変だっただろうね。
感激した」といった、もっと大きな反応を期待していました。
それに比べると、実際のBさんの反応には温かみが感じられません。
このような温かみのないさまを「そっけない」といいます。
「そっけない」の使い方
他人に対して興味や関心を示さない、思いやりがないさまを指して使用をします。
人に対して使うことが一般的で、動物についてはほぼ使用しません。
ペットと遊びたいのに、こちらに興味を示してくれないことがありますが、ペットにはあまり使わない言葉です。
「冷たい」とは?
「冷たい」には2つの意味があります。
一つは、温度を示す数値が小さいことです。
氷は体温よりも温度が低く、触ると「冷たい」と感じます。
具体的に何度なら「冷たい」という定義はなく、感覚的なことを指して使うことが多いです。
もう一つの意味は、他人に対しての心配りがないです。
他人への温かさが感じられないさまをいいます。
ケガをした人への対応の仕方で考えてみます。
ケガをした人をみて「かわいそうに」という気持ちを抱いたり、手当をしてあげたりする人がいる一方、無視をしたり、「ケガをするお前が悪いんだ」といった思いやりのない言葉をかける人もいます。
「冷たい」が意味するのは後者の態度です。
思いやりも温かさもありません。
「冷たい」の使い方
温度が低いことを指して使用します。
感覚器官が感じ取る温度のことだけでなく、人の心の温度のこともいいます。
「そっけない」と「冷たい」の違い
他人に対して思いやりがないという意味が同じです。
しかし、同じような使い方をしないことがあり、「冷たい仕打ち」とはいいますが、「そっけない仕打ち」とはいいません。
「そっけない」の例文
・『そっけない態度』
・『彼はそっけないけど私は気にしない』
・『普段からそっけない』
・『周囲の態度とは違って彼はそっけない』
「冷たい」の例文
・『空気が冷たい』
・『冷たい飲み物』
・『冷たい態度に傷ついた』
・『何であの人は冷たいのだろう』
まとめ
思いやりがないという意味が同じです。
しかし、使い方が違い、どちらかの言葉で置き換えられないことがあります。