この記事では、「習得」と「修得」の違いを分かりやすく説明していきます。
「習得」とは?
「習得」は、習い事のように実際に肌で体験して技術を自分のものにする場合、「習得」と呼びます。
「習得」は自分の体で体験することを重視した表現法で、勉強のように体験ではなく知識だけを必要とする場合、「習得」は使用せず、「修得」とするのが知識を得る体験とします。
「修得」とは?
「修得」は、知識を得るために勉強に励み、勉強によって知識を深めることです。
なお、勉強や技術を実体験して自ら資格などを得る場合は、「修得」や「習得」という言葉ではなく、「取得」という言葉を使用して必要なだけの知識や技術を会得したとします。
「習得」と「修得」の違い
「習得」と「修得」の違いは、技術の会得を主とするか、知識を深めるだけとするかです。
両者ともに第3者に対して何かを教えるだけの技術は持ち合わせていませんので、「修得」の場合、技術だけを会得し、「修得」は知識だけを深めた状態です。
これを第3者に対して教えることができる立場になりたいのであれば、「取得」という表現法で免許などを「取得」したとなれば、第3者に対して教える立場になれます。
「習得」の例文
・『古武術の基礎を習得した』
この例は、古武術の基礎を実体験からある程度会得したという例です。
あくまで基礎であるが故、「習得」で完全にマスターをした場合、「取得」になり免許を持つだけの実力があると認められた存在になります。
「修得」の例文
・『自動車の整備技術を修得した』
この例は、自動車の整備に関しての技術を書籍からある程度会得したという例で、まだ実戦経験がない状況です。
実践して自動車を整備できるようになれば、「会得」という言葉になり、そこから自動車を整備してよいという免許を貰った場合、「取得」という言葉に代わります。
この段階はまだ、初期の初期で書籍などから自動車の整備方法を学んでいるに過ぎないです。
なお、筆記テストなどできちんと技術を理解しているかどうかを確かめ、理解できていると判断した場合も「修得」という言葉でテストの成績から理解をしているとします。
まとめ
「習得」と「修得」の違いは、学習法が異なり、「習得」は自分の体を使って体験から学びます。
そして「修得」は知識のみを得ることであるため、学習法は、テキストなどから学習し、テストで会得具合を判断します。
「習得」と「修得」の両者はあくまで、できるようになることを前提としているため、第3者に知識や体験を教えるだけの立場にはありません。
第3者に知識や体験を教える立場になりたい場合、人に教えることができるだけのライセンスを「取得」する必要性があり、ライセンスを取得するか、人に教えてよいと教官から許可をもらうことで初めて人に教えることができるのです。
その為、「修得」や「習得」者はまだ現段階では未熟な技術や知識を持つ人物たちで第3者に物を教える立場にはありません。