この記事では、「会計」と「ファイナンス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「会計」とは?
「会計」には2つの意味があります。
ひとつは、品物を購入したり、サービスを受けた人が、それを提供した人に対して金銭を支払うことです。
飲食店で食事をしたとします。
最後に注文した料理がテーブルに運ばれたとき、店員が領収書を置いていきます。
食事が終わったら、この領収書を持ってレジに行き、代金を支払います。
この行為が「会計」です。
スーパーでは、店を出る前にレジを通ります。
レジの店員に品物を渡すとバーコードを読み取ってくれて、最後に品物の合計金額が出されます。
その金額分の金銭を支払うことが「会計」です。
もう一つの意味は、金銭の出入、物品・不動産の増減、損益の発生などを貨幣単位によって記録・計算・整理・管理・報告する行為です。
また、それにあたる人を指します。
この行為は、営利目的で運営されている会社だけでなく、サークルなどの団体でも行われます。
大学のサークルでは、活動するために資金を集め、その資金を元に活動がされます。
資金がどれくらい集まったか、どれくらい使ったかなどを記録し、管理することを「会計」といいます。
「会計」の使い方
金銭に関係する言葉で、代金を支払うことや、金銭の出入を記録・管理などすることを指して使用します。
「ファイナンス」とは?
「ファイナンス」には3つの意味があります。
1つめは財源、資金です。
財源とは、財の源になるもの、つまり収入を生み出すもとをいいます。
資金は経営など特定の目的のために使用される金銭のことです。
2つめの意味は、財政、財政学です。
財政には、国や地方公共団体が、それが存在し続けるために、そして活動をするために必要な財力を取得し、これを管理したり、適切な対応をしたりする一切の働きという意味があります。
そういったことを研究する学問が財政学です。
3つめの意味は、金融、資金調達です。
主に企業が資金調達をすることを指します。
これには2種類があります。
ひとつはエクイティファイナンスで、株式の発行などによって資金を調達します。
もう一つはデットファイナンスで、銀行の融資を受けたり、債券を発行したりして資金を調達します。
「ファイナンス」の使い方
企業が資金を調達することを指して使用される場合が多いです。
「会計」と「ファイナンス」の違い
企業や金銭にかかわる言葉ですが、同じことではありません。
前者は金銭の出入や物品・不動産の増減などを、記録・整理・管理・報告などすることです。
後者は資金を調達することです。
「会計」の例文
・『会計を済ませる』
・『会計をお願いします』
・『会計の仕事を探している』
・『会計のためにレジに並ぶ』
「ファイナンス」の例文
・『ファイナンスで使用される用語』
・『ファイナンスに関することを学ぶ』
・『ファイナンスにかかわる仕事』
・『ファイナンス部門に所属する』
まとめ
金銭に関係する言葉ですが、それぞれの言葉の意味は異なります。