この記事では、「確保」と「保証」の違いを分かりやすく説明していきます。
「確保」とは?
「確保」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「確保」には、「確実に手に入れること」という意味があります。
また一度手に入れたものを「失わないよう、しっかり保つこと」を意味します。
例えば、お中元やお歳暮と言ったイベントがある繁忙期を迎えるとき、郵便局やデパートなどは、仕分けや配達のための人員を確実に手に入れようとします。
このような時、「人員を確保する」などと言います。
また、警察が犯人を捕まえて、逃げられないよう、体を抑えるとき、「確保!」と叫びます。
次に「確保」は、登山用語として使われることがあります。
「登山者がロープを使い、自分や仲間の転落や滑落を防ぐこと」を意味します。
雪山を急登するときなどは、いつ登山隊のメンバーが滑落するか分かりません。
一人が滑落しても、誰かが支えられるよう、「ロープで確保」します。
「保証」とは?
「保証」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「保証」には、「間違いないこと、大丈夫なことだと認めて、責任を持つこと」という意味があります。
例えば高額な商品を売るとき、本当に間違いのない商品であるか、誰かが責任をもってくれないと、購入しにくいのではないでしょうか。
高級ブランドのバッグであること、高価な羽毛を使った羽毛布団で間違いがないということを、誰かが認め、責任を持ってくれているものでなければ、お金を払えないのではないでしょうか。
そのような要望に応えて、販売側が、本当に問題のない商品だと認め、責任を持つとき、「品質の保証をする」などと言います。
また「保証」には、「債務者が債務を履行しないとき、債権者が債務を履行する義務を負うこと」という意味があります。
このように法律用語としても、「保証」という言葉が使われることがあります。
「確保」と「保証」の違い
「確保」と「保証」の違いを、分かりやすく解説します。
「確保」には「確実に手に入れること。
失わないよう保つこと」という意味があります。
一方の「保証」には、「間違いないこと、大丈夫なことを認めて、責任を持つこと」という意味があります。
そのめ、「商品を確保する」という場合は、「ある商品を確実に手に入れて、手に入れた商品を失わないこと」という意味があります。
一方で、「商品を保証する」という場合は、「ある商品が、問題がないことを認めて、責任を持つこと」という意味があります。
このように、とても似ている印象の言葉ですが、意味を見るとまるで意味が違う言葉だということがわかります。
まとめ
「確保」と「保証」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、印象が似た部分がありますが、まるで意味の違う言葉です。
「確保」は「確実に手にいれること」という意味があり、「保証」は「間違いないと認め、責任を持つこと」という意味があります。
2つの言葉の意味を覚えて、混同しないよう気を付けましょう。