この記事では、怪談と都市伝説の違いを分かりやすく説明していきます。
怪談とは?
怪談とは、人が不可解な死に方をした話や幽霊が出てきて人を呪うなどゾッとするような話のことを指します。
見た目に恐ろしい怪物が出てきて人を食べてしまうなど戦慄の走る恐怖話を語り手が工夫して話します。
話し手は死んだ人の話や妖怪とはどのようなものか具体的に話すことが上手い人を怪談師といい、テレビや舞台などで語り、聞く人を恐怖に包み込むわけです。
より現実味を帯びたように、ときに自分が幽霊の真似して驚かせてみたり、効果音を出すなどして演出します。
今にも幽霊が出てきそうな雰囲気を出しつつ、生々しく恐怖話を語るわけです。
怪奇現象について取り上げる物語は古くからあり、代表的なものとしては「古今物語集」や「雨月物語」があげられます。
「怪奇」と「談話」という漢字を合わせた怪談は、怪奇な話を集まった人に話すという意味があるため、話で人々を怖がらせるために身近に起こりそうな話を題材に語るわけです。
そのため、学校で怒った恐怖の話や友人の身に起きた怖い話など心理に恐怖を与える現象ときに使われています。
都市伝説とは?
都市伝説とは、近代における異常なことを題材とし、人々に伝える口承の一種となります。
実際に起きた話を人から人へと流していくうちに「本当なのか」と疑う気持ちにさせる都市伝説は、しだいに時が経つにつれて噂話へと変わっていきます。
しかし、噂が立つということは過去にそこでなんらかの事件や事故、心理的な恐怖があったことが多いのです。
しかし、実際にその場面を見たわけでもない人にとって、ただの伝えられた話、伝説であると解釈し、受け止める。
その伝説は次第に内容が変わっていくのも特徴的です。
この都市伝説で噂されるのは怪奇現象だけではなく、温暖化の異常気象はなぜ起きるのかその闇について迫り、UFOがどこでどのように目撃されのか、宇宙人は実際にいるのか、宗教の闇、戦争の裏側で起きたことなど人々が知ると怖い気持ちになってしまうものが多いのです。
具体的な題材を取り上げてから、その闇を暴くため、真相に迫るというのが都市伝説の特徴であり、人はその裏側を知りたいと思うからこそ興味を持ち、人に教えたくなる。
そのような気持ちで話すわけです。
その話の出所がはっきりしていない体験話が記承転結に流れる話として人に伝えられることもありますし、空想の世界の話をあたかも本当であるかのように人に話して噂させるという場合まあります。
怪談と都市伝説の違い
怪談と都市伝説の違いを、分かりやすく解説します。
現代に起きた事件、事故、問題について切り込み、その裏側の真相から本当の意味を知るために迫る。
そしてその話を人に伝えて一緒に考えることが都市伝説で、過去に起きた怖い話や摩訶不思議な話など心理的に恐怖を与える話を取り上げて人を怖がらせるのが怪談という違いがあります。
現実味のある話をする都市伝説に対して、怪談は幻想的な話でもあるところも違います。
まとめ
どちらも人が興味を持ち、聞きたいと思う話を取り上げて惹きつけるように話す怪談と都市伝説。
話し手はより人の興味をそそるようなテーマを取り上げて調べ上げ、熱く語るのが話すときの重要点です。
人々を恐怖に陥れる怪談と、物知りとして人気を集める都市伝説のどちらかから興味のあるものを選んで、話をしてみるといいでしょう。