この記事では、「黒毛和牛」と「松坂牛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黒毛和牛」とは?
黒毛和牛は国産牛の一種になり、輸入された牛肉とは異なります。
国産牛は和牛と交雑種などの牛肉に分けられ、黒毛和牛は和牛に分類されます。
最近では牛肉の消費量が増えていますが生産量が下がっているため、大きく価格が上がっていることが特徴です。
国産牛の定義はあくまでも日本国内で生産された牛肉のことになり、日本で肥育された期間が3ヶ月を超えれば海外で生まれた牛でも国産牛の表記が認められます。
和牛は日本の在来種をもとに交配を繰り返して洗練された牛の品種になり、現在は4品種あり交雑種と呼ばれるものも含みます。
また、日本国内で生まれ生育された牛のみに限られ、その他の種類は認められていません。
和牛には黒毛和牛のほか3種類あり、95%を黒毛和牛が占めています。
黒毛和牛は濃密な霜降りが特徴で、口の中でとろける濃厚な味わいで人気が高いです。
また、オレイン酸の割合が高く豊かで力強い味わいが特徴で、輸入された牛肉とは違った旨味があります。
「松阪牛」とは?
松坂牛は黒毛和牛の中にある銘柄牛になり、以下の定義を満たす必要があります。
黒毛和種で未経産の雌牛で松阪牛個体識別管理システムに登録され、なおかつ松阪牛生産区域での肥育期間が最長で最終であることです。
このため、松阪市周辺では多くの松阪牛のレストランがあり、ブランド牛として全国的にも有名です。
また、松阪駅では松阪牛の駅弁が販売されるなど全国的にも有名で、他では味わえないおいしさがあります。
「黒毛和牛」と「松阪牛」の違い
松阪牛は黒毛和牛の中に含まれますが、松阪市周辺で肥育されるなど厳しい条件があります。
黒毛和牛は神戸牛などほかの地域のブランド牛が含まれますが、松阪牛はあくまでも松阪市周辺で肥育された牛肉です。
このため、松阪牛は産地を特定しているためブランド力があり、通常の和牛と比べれば価格が高くなります。
松阪牛をレストランなどで使う場合は個体識別番号が表示されていることを証明し、ほかの肉に代用することは禁止されています。
「黒毛和牛」の例文
・『黒毛和牛のすき焼きは輸入牛肉よりもおいしく、本格的な肉汁がハマるものだ。』
・『黒毛和牛は多くのブランド牛があり、日本全国で200種類以上もある。』
「松坂牛」の例文
・『松阪牛のレストランではすき焼きやステーキが有名で、多くの利用者でにぎわっている。』
・『松坂駅に近づくと松阪牛のレストランの看板が多く、見るだけで行って見たくなるものだ。』
まとめ
黒毛和牛は日本で飼育された牛のみに限られ、輸入牛肉や国産牛とは異なり価格が高いです。
松阪牛は黒毛和牛の中に含まれるブランド牛になり、松阪市周辺で肥育されたものに限られます。