「意思疎通」と「以心伝心」の違いとは?分かりやすく解釈

「意思疎通」と「以心伝心」の違いとは?違い

この記事では、「意思疎通」「以心伝心」の違いを分かりやすく説明していきます。

「意思疎通」とは?

意思の疎通、つまり、意思がとどこおりなく通じることを意味する「意思疎通」

お互いに自分が考えていることを相手に伝え、そして、理解を得ること、認識してもらうこと、を「意思疎通」と言います。

「意思疎通」の場合、お互いに考えを伝えあい、それらを共有することが大きなポイントです。

「意思疎通」は、「意思の伝達」「やり取り」「コミュニケーション」「共感」などと言い換えることができます。


「意思疎通」の使い方

「意思疎通」は、「意思疎通をとる」「意思疎通がとれない」をはじめ、「意思疎通を図る」「意思疎通を深める」「意思疎通が困難」などといった使い方となります。


「以心伝心」とは?

お互いの心と心が通じ合うことを意味する「以心伝心」

しかも、この「以心伝心」の場合、文字や言葉を使わなくでも、お互いが通じ合うことを意味する言葉です。

「以心伝心」には、心用いて心に伝える。

つまり、心と心で通じ合えるといった意味があります。

「以心伝心」は、「阿吽の呼吸」「シンクロ」「テレパシー」「共鳴」などと言い換えることができます。

「以心伝心」の使い方

「以心伝心」は、「以心伝心の関係」「以心伝心の仲」「以心伝心のコンビネーション」などといった言葉をはじめ、「以心伝心でわかる」「以心伝心で理解できる」などといった使い方があります。

「意思疎通」と「以心伝心」の違い

お互いの考えや気持ちなどが通じ合うといった意味では同じ意味を持つ「意思疎通」「以心伝心」

そのため、類語の関係にあります。

しかし、あくまでも、関係性は類語で、細かな意味は異なります。

「意思疎通」の場合、言葉や文字として相手に自分の気持ちや考えを伝えて初めて分かり合えることを意味する言葉ですが「以心伝心」の場合、そのような言葉や文字は不要です。

何も言わずとも分かり合えることが「以心伝心」となります。

この言葉や文字の有無による違いが「意思疎通」「以心伝心」にはあります。

「意思疎通」の例文

・『思春期の子供と意思疎通をとることは、思っていたよりも大変でした。』

・『上司とうまく意思疎通をとることができず、結果的に今回のプレゼンは失敗に終わってしまいました。』

・『意思疎通がとれている仲間とは、本当に仕事がやりやすいです。』

・『部下とスムーズに意思疎通を図るためには、日ごろのコミュニケーションが重要だと私は考える。』

「以心伝心」の例文

・『私たち夫婦は10年で、やっと、以心伝心の仲になれたような気がします。』

・『長い付き合いの幼馴染とは、以心伝心で今、何を思っているのかわかります。』

・『言葉に出さなくても夫とは、以心伝心でわかり合っている自信があります。』

・『ずっと、コンビを組んできた相方とは、唯一、以心伝心の仲と言える相手です。』

まとめ

以上のことから、「意思疎通」よりも、より深い関係性にあるものが「以心伝心」だということがわかります。

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